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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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-3


白木は誰にもわからないようにお腹をさすった。
「ボクシングでも通おうかな・・・」
ぼそっと言った私のセリフに白木は可笑しそうに笑って
「必要ねーだろ。何かあったら俺が守ってやるよ。じゃぁまた後でな」
と、笑い続ける。

「お前本当にどうしたの?」
斉藤にビックリされながら2人は教室に向かって行った。

「いいなぁ」
そんな2人を私と同じようにボーっと見つめていた絵里は
「白木って彼氏だとあんなに甘くなるんだね!普段は女子に冷たいのに!」
そう呟いた。

からかいながらも彼女を凄く大事にしている斉藤と
人付き合いの広さと人の良さは誰にも負けない柳下と
いつもひとりで彼女を決して作らない白木と・・・
3人はいつも一緒にいる訳ではないけど
適度な距離感がまたクールでカッコいいと女子の間で憧れだった。


「そうだね・・・」

後姿を見送って
これが成田先輩だったらな、なんて考える。

「ほら。私たちも遅れちゃうよ」
「急ごう」
そう返すのが精いっぱいだった。

ジリジリと暑い太陽はまだ夏休み前だというのにすでに真夏で
構内はクーラーがかなり効いていた。
朝の天気予報を見て、真夏日の気温予報に今年買ったノースリーブにした。

女の子たちは一様に夏服になって
カラフルな色どりで薄着になっていた。

講義中に白木からそっと来たメールはこの講義が終わったら食堂で待ってるから、という
いかにも彼氏らしいメールで
そこまでするのか、とため息が出た。




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