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June bride
【純愛 恋愛小説】

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第3章 海-1

海水浴にも言ったけど、一番楽しかったのは釣り。釣りなんて何にも知らない私にあなたは全ての物を用意してくれた。もし落ちたら危ないからってライフジャケットを着せられたよね。ちょっと大袈裟に感じたけど、あなたもお揃いのライフジャケットを着てくれたから、そのうち忘れちゃった。

竿を出して仕掛けを作るあなた。私は物珍しくてしゃがみながらその様子を見てた。籠に小さい海老のミンチみたいのを突っ込んで、その下にたくさん針がぶら下がってて、針に餌をつけないで釣れるの?と聞いた私に、まぁ見てなよと言って仕掛けを海に投げたあなた。すぐに竿を渡されて、私は海に浮かぶ浮きをじっと見てた。

魚が掛かったら浮きがチョコチョコ動いたり、海の中に引っ張られるから、そうしたら糸を巻くんだよと言われて、私は浮きを見ながらいつの間にか手に汗を握り胸をドキドキさせていた。

すると穏やかな波に揺れていた浮きがチョコチョコと動き出した。私は慌ててあなたに言うと、あなたはニコッと笑って糸を巻いてごらんと言った。糸を巻くと海面にキラキラした物が見えた。もう私の頭の中はパニックだった。魚を釣ると言う初めての経験に私はすっかりかり興奮してた。

何かいるっ!!、そう叫んだ私に手取り足取りで竿を扱ってくれたよね?何か共同作業みたいで幸せに感じた。糸を巻いて竿を上げると、サビキと呼ばれる仕掛けに魚がいっぱいついてた。
「お!凄いなみーちゃん!いきなりいっぱい釣れたよ!」
魚を引き上げ地面に魚がピチピチと跳ねている様子を見て私は飛び跳ねて喜んだよね。小さくて可愛い魚が1、2、3…、8匹も。灼熱の太陽が鱗に反射してキラキラと美しかったよ。
「みーちゃん、飛び跳ねて魚と一緒だね!」
そう言われた。
「凄いな、写真撮ろうか!」
私は釣った魚を前にピースサインをして満面の笑みを浮かべてカメラに映った。
「カッコいい!イワシ名人!!」
釣れたのはカタクチイワシと言う小さな魚だ。その時は名人と言われて物凄く嬉しかったけど、今考えればちょっとバカにされてたのかな…って。でもあなたの言葉に嫌味はなかった。あなたは私を褒めてくれたんだね、やっぱり。針を外してクーラーボックスの中に入れて、私はまた感動を求めて海に投げた浮きをドキドキしながら見つめてた。

海で食べるおにぎりは物凄く美味しかったよね。無限に広がる青い海と空に囲まれて潮風を浴びていると何もかも忘れて穏やかな気持ちになった。海には太陽が2つあった。その強い日差しで容赦なく汗を拭き出させる太陽と、あと私をいつも優しく見つめていてくれる柔らかい太陽。暑い夏は私の大切な思い出。あなたが被せてくれた麦わら帽子の匂いが忘れられないよ。


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