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June bride
【純愛 恋愛小説】

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第7章 June bride-10

出席者はみんな涙ぐんでいた。こんな涙だらけの結婚式なんてないだろう。しかしその涙は決して悲しいものではなく、パパの大きな大きな愛情に包まれた涙だ。こんなに愛に包まれた結婚式はない、そう言い直したい。


確かにパパが死ぬ前の数週間、パパはウザいと思えるぐらいに私と一緒にいてくれたし、遊んでくれた。勉強も教えてくれた。ちょっと疲れてるんだと言って笑いながら一緒に出かけた海浜公園。大好きなネモフィラを一緒に見に行ったのが最後の思い出だった。そしてその次の日、学校で授業を受けていた私は先生に今すぐ病院に行きなさいと言われて、訳も分からず病院に向かい、そして穏やかな笑みを浮かべたまま動かないパパの姿を目にした。

私には理解出来なかった。昨日まで私に大きな愛情を与えてくれたパパがもう居ない事に。理解出来なかったのではない、理解したくなかったのかも知れない。その死への抵抗はずっと続いていたのかも知れない。

パパ、ありがとう。私のパパになってくれてありがとう。たくさんワガママ聞いてくれてありがとう。私の為に一生懸命になってくれてありがとう。そして死んでからもずっとずっと私の事を愛してくれてありがとう。私はパパの娘である事に恥じない人間になったつもりだよ?こんな私を今、褒めてくれた。パパの望むような花嫁になれたって事だよね?良かった…。

パパはずっと私の胸の中に生き続けてる。いつだってパパの事を思ってた。これからもずっとずっと。

私はママに支えられ、出席者の皆様に深々と頭を下げた。ママ、ありがとう。これからもずっと仲良く生きて行こうね?私、パパと約束したから、ウザがられるぐらいつきまとうんだから。覚悟してね?

そして私はパパに似たこの人と、パパとママに負けないぐらいに温かくて幸せな家庭を作って行きます。パパとママが私にしてくれた事を、いつか子供が出来たらしてあげるつもり。いっぱい愛しちゃう。

6月17日…、今日は父の日。結構式はパパへのプレゼント。
でも逆にプレゼントを貰ったような気がする。パパが私と彼を引き寄せてくれたのかも知れないよね?パパに似た彼と…。



大きな背中、大きな愛。その温もりを感じたこのネモフィラのようなウェディングドレスに包まれて今、私は夢にまで見たJune bride、6月の花嫁になり、最高の笑顔を浮かべてる。

You always live in my heart…papa don't you cry.

You always live in my life…papa

don't

you






cry.


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