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京子
【青春 恋愛小説】

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京子-18

 「エロいってのは何。AV女優じゃ無いんだから変なこと言わないの。大体加藤君に聞いてんじゃないの」
 「へいへい。戸山君お答えしなさい」
 「何を?」
 「村井さんの体の何処ががエロいのか」
 「馬鹿。そんなこと誰も聞いて無いよ」
 「戸山君ジェスチャー・ゲームの後の罰ゲームで私が戸山君の背中に乗ったら震えていたでしょ?」
 「え?」
 「今時これくらいのことで震える高校生がいるんだなあって感心しちゃった」
 「陽介震えてたの?」
 「そんなこと無い」
 「体に乗ったって何?」
 「加藤君はいいの」
 「僕にも乗ってくれないかな」
 「漬け物石でも乗せてなさい」
 「陽介、答えなさい」
 「何を?」
 「薫が背中に乗って震えてたの?」
 「別に震えてない」
 「どんな感じがした?」
 「気持ち良かった」
 「気持ち良かった?」
 「どんな風に気持ち良かったの?」
 「女の体って随分柔らかいんだなって思った」
 「女の体って陽介のうち母さんと姉さんと妹と女ばっかりだろ?」
 「だって触ったことなんて無い」
 「当たり前よ。自分の姉妹の体に触ったりしたら変態よ」
 「私の体が気持ち良かったからミスユニバースにしてくれたの?」
 「別にそういう訳じゃないけど」
 「木村の方がおっぱいデカイだろ?」
 「でも村井さんも結構大きいんだ」
 「何で知ってるんだよ」
 「倒れた時背中に感じた」
 「あっ」
 「いやらしい。この」
 「だってわざとじゃ無いからしょうが無いだろ」
 「倒れた時背中におっぱい感じたってどんな状況でそうなったの?」
 「おっぱいを背中にこすり付けて誰のか当てるゲームやったの」
 「えっ? それやろう、今から」
 「馬鹿。そんなゲームやる訳無いじゃない」
 「だってやったんだろ?」
 「冗談なんだよ、全く」
 「村井さん背中に乗せて腕立て伏せしたら、最後に力つきて倒れたんだ」
 「腕立て伏せ? それはいかんなあ」
 「何で?」
 「村井さんの1番大事な所が陽介の背中に触ったっていうことじゃないか」
 「何想像してんの。厭らしい」
 「陽介、後で背中に何か染みが付いて無かったか?」
 「きゃー、厭らしい」
 「馬鹿。そんなに染み付けて欲しかったら、私乗せて腕立て伏せしてごらん。おしっこしてやるから」
 「おしっこは勘弁してくれよ。いくら木村のでもおしっこはおしっこだからな」
 「加藤君なら泣いて喜ぶのかと思った」
 「それが女の言うことかよ」
 「あんたと話してると女だったこと忘れちゃうんだよ」
 「俺も木村と話してると時々女だってこと忘れちゃう」
 「え? それは陽介どういう意味?」
 「ちょっとトイレに行くって言われると、あっ、俺も行こうなんてついて行きそうになることあるんだ」
 「私陽介にいちいちトイレに行くなんて言うかしら」
 「うん」
 「それじゃ私も陽介と話してると気楽になってついそんなこと言っちゃうんだわ」
 「いいわねえ。羨ましい」
 「それじゃ僕と一緒にトイレに行きましょうか」
 「あんたはいちいち言うことが厭らしいの」
 「加藤はAV見て発育進んでるから」
 「そういう発育はしなくていいの」
 「そう言えばお姉さんはどうしたのかしら」
 「寝てるんだろ。食べるとすぐ眠くなるらしい」
 「へえ、陽介君と一緒だね」
 「うん。姉弟だから」


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