投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

京子
【青春 恋愛小説】

京子の最初へ 京子 24 京子 26 京子の最後へ

京子-25

 「陽介君自転車は好きでしょ?」
 「うん。大好きだよ」
 「だから自転車のこと大事にしてるでしょ?」
 「うん。大事にしてる」
 「私のことも同じように大事にすればいいの」
 「掃除したり錆止め塗ったり?」
 「そう」
 「冗談で言ったのに」
 「分かってるわよ。私に錆止め塗ってどうすんの」
 「でも凄いおっぱいしていたな。驚いた」
 「今まで気が付かなかったの?」
 「だって見たこと無かったから」
 「服の上からでも分かるでしょう?」
 「分かんなかった」
 「薫より大きいって分かった?」
 「うん。分かった」
 「写真なんか見るより実物見る方がよっぽどいいでしょう?」
 「うん。でも写真が18才からなら実物はもっと年取ってからでないと駄目なんだろう?」
 「そうね。だからもう少し年取るまでブラジャーの中身は見せて上げない」
 「年取ったら見せてくれるの?」
 「その時まで陽介が私のこと好きでいてくれたら」
 「俺ずっと好きでいる。木村のこと前から好きだったんだ」
 「本当? さっき胸を見たから好きになったんでしょう?」
 「さっき胸を見て気が付いたんだ」
 「何を?」
 「俺って前から木村のこと好きだったんだって」
 「本当かしら」
 「うん。本当」
 「単純なんだから。でもいいわ、有り難う。このブラは大切にするからね。洗う時も手で洗って痛まないようにするから」
 「今してるの?」
 「そうよ」
 「そうか。何となく嬉しいな」
 「そうお?」
 「うん。俺が買ってやった下着身につけてるなんて、何かゾクゾクしてくる」
 「来年陽介君が大学に受かったら、次の私の誕生日にはもっと小さい下着を買って貰うね」
 「もっと小さいブラジャー?」
 「違うよ。もっと大事な所に付ける下着」
 「パンツか?」
 「パンツはズボンのこと。下着はパンティ」
 「パンティか。厭らしいな、何だか」
 「陽介君の好きなパンティ穿いて見せて上げるからね」
 「本当か?」
 「うん。大学受かったらね」
 「そうかあ。それじゃ俺明日から勉強しないとな」
 「そうよ。俺だって下から数えれば1番だなんて言っていては駄目よ」
 「うーん。俺もそろそろ頑張らないといけないとは思っていたんだ」
 「そうね。ちょっと遅かったけど今からでも頑張ろうね」
 「うん、なんだか俺」
 「何?」
 「木村のこと好きになった」
 「有難う」


京子の最初へ 京子 24 京子 26 京子の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前