3-4
「ああんっ!! あっ、いやあっ!!」
彼は身体を起こしたかと思うと、そのままあたしの腰を掴んでユッサユッサと下半身を打ち付けてきた。
ゆっくりのリズムなのに、その一突き一突きが本当に熱くて、目の前が火花が散ったようにチカチカする。
「すげえ締め付け……。筒井はこんないい身体を独り占めしてやがったのか」
悔しそうに舌打ちしたかと思った次の瞬間、あたしが身に纏っていた下着の紐が解かれ、あっという間に一糸纏わぬ姿になった。
「肌もスベスベして、おっぱいもデカくて、お前いつもオレをそうやって惑わしやがって」
「やあっ、そんなの知らないよぉ……!」
「お前の存在が、オレをそうやっていつも悩ませてたんだよ。クッソ、こんなエロい身体……」
「あんっ、あっ、ああっ」
ピストンしながら胸を掴まれ、親指でその頂を弾かれると、その痛気持ちよさに涙が滲み出てくる。
遠藤くんがいつもあたしを脳内で犯しまくっていたと告白されて、不思議と嫌悪感より高揚感が優っていた。
こんなにも乱れた自分の頭は、理性のかけらなんて残っておらず、もっと目の前の雄に媚びようとしていた。
「え、遠藤くん……」
「あ?」
「もっと、もっとあたしのこと犯して……」
ゴクッと彼が生唾を嚥下する音がハッキリ響く。
こんな恥ずかしいこと、決して筒井くんには言えるわけがない。
でも、本能剥き出しの自分は、まさに単なる同期としての一線を越えてしまった遠藤くんの身体を求めていた。
「亜沙美……」
「あたし、遠藤くんにこのままメチャクチャにされたい。あなたがいつも頭の中であたしを犯してたように、思いっきり恥ずかしいこといっぱいしてぇっ!!」
あたしの声が部屋に響いたその瞬間、遠藤くんは確かにニヤリと笑っていた。