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まつりのあと
【女性向け 官能小説】

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3-5

グチュ、グチュ、という二人の交わる音が響く。


ポツ、と彼の汗が顎にまで流れてから、あたしの胸に落ちる。


いや、彼だけじゃなくあたしの身体も汗だくで、ひたすらに腰を打ち付ける彼の姿を、朦朧とする意識の中でぼんやり眺めていた。


「いいっ……! 気持ちいいよぉ……」


あたしが求めて手を伸ばすと、しっかりその手を握り返してくれる。


我を忘れて乱れるあたしに注がれる、優しい視線。


「亜沙美、オレで感じてくれるの、嬉しいよ」


あまりの気持ち良さに、頭も振り乱して、頬に張り付く髪の毛をそっと払ってくれたり、優しく頬をさすってくれたり。


「犯す」なんて荒々しいこと言ったくせに、その抱き方はとても優しくて、はっきりと愛情が伝わってくる。


「遠藤くん……あたし、もうダメ……」


正常位から体位を変えていないのに、すでに限界を迎えていたあたしは、遠藤くんと一緒にイキたくて目で訴える。


「オレもそろそろ限界だからな。一緒にイクか」


いたずらっぽく笑うその表情は、無邪気ですらあるのにやってる事はとても淫ら。


「ああああっ!!」


途端に彼のピストンが熱く激しくなって、絶叫のような悲鳴をあげた。


繋がった所が熱を持ってジンジン痺れてきて、あたしは彼の身体にしがみつくので精一杯だった。


汗ばむ肌が重なって、互いの唾液も唇の端から溢れ落ちるくらい下品なキスをしているのに、不思議なのはそれがちっともイヤじゃないってこと。


側から見れば、筒井くんとのエッチはきっと恋愛映画に出てきそうな綺麗な行為な一方で、遠藤くんとのそれは明らかに獣じみてて、淫らで、顔をしかめてしまうような汚いセックスだ。


だけど、あたしの身体は確かに悦んでいる。


最愛の彼氏じゃない、単なる同期に抱かれて、あたしの身体は悦んでいる。


「あー、最高だよ。亜沙美の身体」


「あうっ……!! も、ダメ……奥が熱いのっ!!」


多分、身体の相性がバッチリなのだ。


遠藤くんのペニスが、あたしの中の一番いい所を何度もつくので、あたしの身体中から体液という体液が染み出してくる。


そして、


「いやああっ!! イクッ! イッちゃう!!」



失神寸前で叫んだあたしは、繋がっている所から大量のサラサラした液体を初めて噴き出してしまったのだ。








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