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「すごい……イヤラシイブラしてんな」
目隠しされていても、彼の視線があたしの胸元にあるのははっきり伝わる。
まるで彼の視線が熱を持って私の身体を突き刺しているようだ。
「このリボンを解くと……乳首が丸見えになっちゃうんだ……」
そう、あたしが身に付けている下着はオープンランジェリーって奴だ。
遠藤くんから教えてもらったサイトで、コスプレ衣装を探していた時にたまたま見つけたもの。
ブラに縦にスリットが入っていて、切り込みは細いリボンで結ぶだけ。
それを解くと、突起が剥き出しになるという、本来の役割なんてまるで無視の、セックスをするためだけの下着なのだ。
「たまんねぇ……」
いつもの筒井くんらしくない、男っぽい口調にあたしの身体が熱く疼く。
「ああんっ!」
高い声が出た瞬間、おそらく仮面を外した筒井くんが、スリットから飛び出した乳首を口に含んだのだ。
「あっ、ああっ……あ」
反対側の胸は、犯されるように乱暴に揉みしごかれている。
ヤバい、いつものセックスなんかよりはるかに気持ちいい……。
「乳首、ビンビンじゃん? こんないやらしい下着しちゃって、オレにイタズラされたかったの?」
「やっ……恥ずかし……」
「正直に言えよ。亜沙美は、こんな風にエロいことされるのが大好きなんだろ?」
ボイスチェンジャーで変わった声と、彼の舌の動きがまるで別人のようで、あたしはすでに頭がクラクラしそうになるくらい、理性を失っていた。
チュパッ、チュパッと口をすぼめて吸い上げたり、舌先で尖った頂きを弾いたり、いつもよりかなり舐め方がイヤラシイ。
きっと、筒井くんの気持ちもいつもより盛り上がってるんだ。
今日は、お互いがトコトン乱れても許される特別な夜。
あたしの喘ぎもいつもより大きいような気がした。