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まつりのあと
【女性向け 官能小説】

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2-3

「ノー」


ボソッと呟く。


これが遠藤くんからのアドバイス。必ずお菓子をあげるばかりがハロウィンじゃない。


イタズラして欲しくて、ジッと彼を見れば、その威圧感がある姿のまま部屋に入ってきた。


「イタズラ……するよ?」


機械的な声が、あたしを玄関で見下ろすけれど、そのまま肯定も否定もせずに俯いた。


乱暴に靴を脱ぎ捨てて部屋の中に入ってきた筒井くんは、そのままふわりとあたしを抱き締めた。


「今日は……いっぱい可愛がってあげるよ」


筒井くんじゃない声が、まるで他人に犯されるようでゾクッとする。


下着の奥から、ジワリと蜜が溢れてくるのがハッキリわかった。





「つ、筒井くん……怖いよ……」


料理を楽しむ余裕も無いまま、ベッドに雪崩れ込んだあたし達は、殺人鬼と婦警という妙なカッコ。


だけど、いつもよりハッキリ興奮しているのがわかる。


初めてしたコスプレと、初めて身につけたセクシーランジェリー。


そして、初めてされたアイマスクと頭の上でベッドに縛り付けられた状態。


今まで淡白なエッチしかして来なかった筒井くんの『イタズラ』が予想以上の展開になって、あたしは不安と、隠しきれない期待を噛み締めていた。


「すごいヤラシイカッコだね」


「つ、筒井くん……、せめてアイマスクを取って……」


「ダメだよ。亜沙美は今日、オレにいっぱいいっぱいエッチなイタズラされちゃうんだから」


「あっ」


フワリと胸の辺りを撫でられただけで変な声が出る。


視覚や身体の自由を奪われることが、こんなにも感度をよくするなんて思わなかった。


彼の手が、あたしのシャツのボタンを一つ一つ外していく。


ああ、見られちゃうんだ今日の為に買った下着を……。


「……お、このブラ……」


筒井くんのボタンを外す手が一瞬止まり、あたしは思わずゴク、と生唾を飲む。


これを見て、彼は一体どう思うだろう。


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