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まつりのあと
【女性向け 官能小説】

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1-5

そんなあたしがよっぽど難しい顔をしていたのか、コーヒーを一口飲んだ遠藤くんが、苦笑いになりながら口を開く。


「亜沙美ー。そんな堅苦しく考えんなよ。ハロウィンなんて、仮装してどんちゃん騒ぎすりゃいいってぐらいに軽く考えろよ」


「だって、仮装ったってどんなカッコすればいいのかすらわかんないわよ、しかも筒井くんと二人で仮装して家でご飯食べてって、何だかすごくシュール」


「違う違う、オレが楽しめって言ってんのはねー。コスプレしてエッチでもすれば? つーことなの」


ヒヒヒと含み笑いであたしと筒井くんを順繰りに見つめるその眼差しは、どことなく悪巧みを考えているような表情だった。


「バ、バカッ!! 何言ってんの!?」


「結構真面目に言ったつもりなんだけど? 仮装する日だし、恋人と二人で過ごすなら、まさにコスプレセックスの大チャンスじゃん。なあ、筒井。たまには亜沙美にコスプレさせてセックスってのも盛り上がると思うぜ?」


遠藤くんが筒井くんの肩をポンポン叩く。


筒井くんは何も言わなかったけど、顔が赤くなって、明らかにコスプレを意識しているようだった。


「信じらんない、サイテー!!」


「何だよ、ひでぇなあ。コスプレってかなり盛り上がるんだぞ? セクシーな格好させたり、制服とか着せたりするとさ、ヤラシさ倍増すんの。亜沙美はおっぱいも大きいし、ナースとかキャビンアテンダントとかのカッコさせたら超エロそう」


ワザと鼻の下を伸ばしてあたしの胸元に視線を送ってくる遠藤くんを睨みつけたあたしは、サッと筒井くんの身体の陰に隠れた。


その時に視界に入った筒井くんの耳はいつの間にか真っ赤になっていて、思わずあたしの頬も赤くなる。


コスプレしてエッチだなんて……。


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