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愛獄戯館
【SM 官能小説】

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愛獄戯館-6

ユミコさんの白い肌に、老人の渇き切った手のひらがまるで蜘蛛のように開き、ふわりと肌に
触れた。しとやかな乳房の谷間に沿って滑る老人の指は、乳首を淫靡に摘まみ、乳肌に蜘蛛の
足のようにはりつき、下半身へ続く彼女のなだらかな腹部の翳りを淫靡に這っていくと、艶々
とした彼女の腿のあいだに分け入り、靡いた繊毛を絡め、微熱を孕んだ湿ったぬかるみをまさ
ぐろうとしていた。

まるで生きた骸骨のような老人の指は、彼女のぬかるんだ陰唇の粘膜をつつき、毒々しい刺激
を与え、肉唇の花片を指でほぐし、陰部を奥深く穿つと、皮のない骨の感触だけでユミコさん
は溢れすぎるくらいの蜜液を滴らせ、淫襞を妖しくうねらせている。

老翁の指がユミコさんの底知れぬ深い空洞の暗闇へとみちびかれ、指の節が子宮の入り口で
茫々と霞んでくると、彼女の咽喉の奥が、痺楽の快感とも言える気だるい喘ぎ声を洩らす。
熱を含んでいく彼女の肉襞の粘膜は溶け出し、老翁の渇いた指に吸いつき、小刻みに痙攣し、
収縮と弛緩をはじめ、やがて彼女は深い肉の悦びに浸っていくのだった。

老人の指は、二本になり、ときに三本の束となり、ユミコさんの中を淫らに弄り掻き回し、そ
れは、ペニスが柔らかさと堅さを、太さと細さを交互に含みながら肥大化し、彼女の肉襞を少
しずつ裂いていくのに似ているのか、彼女は烈しく身悶えを繰り返し、下半身を激しく揺する。 

渇いた老翁の指の皮膚が彼女の媚肉を啄むように擦りあげると、ユミコさんの中がしだいに生
あたたかい蜜液で潤みを増していき、襞肉は掻き毟られるように爛れ始め、潤んだ媚肉にずぶ
りと突き刺さるように抜き差しされる老翁の指と肉襞が淫猥に擦れ合う音さえ、淫靡な木霊の
ように聞こえてくる。やがて、指は彼女の子宮を突き破り、脊髄を砕き、飛沫のような蜜汁を
どくどくと掻き出すのだった。


ケイジロウの妄想をふと打ち消すように、老翁の声が聞こえてくる…。

では仮にきみが妻のユミコに気があるとして、きみにとってユミコはどういう存在になるのか、
そう言いながら老翁は頬に苦笑を滲ませ、着物の袖から煙草のケースを取り出し、テーブルに
置き、きみは妻をただ恋の対象としてみているのかね、それとも快楽を与えてくれる女として
見ているのか、妻を所有しているわたしにとってはとても興味深いことだと思っている。

わたしはきみが妻に注ぐ視線に、きみの欲情を感じたのだ、わたしの妻であるユミコをきみの
ものとして抱きたい浅はかな欲望か。ユミコに向けられたきみの視線はとても愛おしいものを
見るときの飢えた視線そのものなのだが、ただ、わたしはきみの欲情にたいして快感を得てい
るし、優越感さえいだいている。

言うまでもなくきみがどんなにユミコを慕おうとも彼女がわたしの妻であり、わたしが知り尽
くしている女であることには変わらないということだ、そう言いながら老翁は皺が幾筋も入っ
た淫蕩な気配さえ漂わせる指でケースの中から一本の煙草を挟むとゆっくりと火をつける。

こうしてわたしといるあいだにも、きみはユミコのからだに想いをめぐらせているのか。若い
きみのおちんちんに流れる血流がきみのからだの中から聞こえてきそうだが、と言いながら老
翁は苦笑し、煙草を深く吸い込み、煙を宙に吐いたのだが、その紫煙の中に仄昏い灯りに照ら
された夜露のように煌めく真っ白なユミコさんのふくよかな肉体が幻影のようにゆらぐのをケ
イジロウはふと見たような気がした。


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