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結びつく原罪
【ロリ 官能小説】

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おとぎの国の少女-1

学にはしかし行くところがあった。土曜日のこの時間、都会に学はただ遊びに来たのではなかった。家庭教師のアルバイトであった。
濡れてしまったシャツの袖はだいぶ乾いていたが、鼻を寄せてみたら女のにおいは強くなっていた。春霞の午後の陽の色に似た、黄ばんだ染みがじきに出来るだろう。女はそんな染みをたくさん作るものだ。女を絞った汁で衣服を染めたら、やはりそんな色になるのに違いない。
学は途中、適当な店に入り、有り合わせのシャツを買って着替えた。渋谷の街からすぐの住宅街に学は足を運んだ。
マンション入り口のエレベーター前に立った学は、ブザーを押した。
「はい。」
「太秦です。」
外交官か何かのためのマンションだそうで、家賃は月に百万もするそうだ。おとぎの国に学はいると思った。
十五階で降りると、部屋の戸はもう開いている。生徒が学を出迎えた。肩まで真っ直ぐな金髪の、小学生の少女である。
「こんばんは。先生。」
この一言で、学には、このおとぎの国だけが現実世界となるのだった。会社も、街の喧騒も、孤独な未来も、全て忘れた。

仰向けの姿勢から腰を上げさせ、その背中から学は少女を抱いた。学の顔の真下に少女の裸の尻があった。一日の活動の跡がそのまま残る、洗わない尻だった。立ち昇るにおいに学はうっとりと喜んだ。
スカートは穿いたままだ。親が部屋に来るかも知れない。少女の対策だった。もちろん学が脱ぐことはない。少女は上も着たままだった。それが二人に独特の興奮した気分を催させるのだった。
学は少女の肛門に唇を当てた。苦味のあるにおいが喉に広がった。舌先で強く擦ってみた。少女は息を吐いて、
「噛んでもいいです。そこ、痒かったんです。」
学の鼻先では、まだ単純な小さな割れ目が、透明なぬめりを目に見える速さで湛えていった。
顔も体つきも美しい少女は五年生だった。女の体になってはいないが、においは強かった。髪の付け根から足指の間まで、学は隈なく少女を嗅ぐ習慣だった。
少女は立ち姿も美しかった。瞳は明るい海の色をしていた。声も耳に心地よかった。学はこの少女が、おとぎの国にふさわしく、人でない妖精か何かのように感じていた。

初めて少女がスカートを捲って学に見せたのは、アルバイトに就いて一カ月経った頃のことだった。学の視線を既にしばしば感じていたことと、ひと月のあいだに、自分を肯定的に学が見てくれる確信を得ていた少女は、学の視線を捉えた瞬間、
「見ますか?」
と笑顔で尋ねた。そして返答を待たずに捲り上げた。しかし、見せた少女にも気づかない春色の染みを学が指摘すると、少女はひどく恥ずかしがった。汚くてごめんなさいと謝った。出した料理がまずかったのを詫びるような態度だと学は思った。
「女の子だからね。」
平気で口づけしてみせる学に、少女は察して、手をかけやすいよう、腰を浮かせてやった。脱がされるままに、少女は体験の成り行きを観察しているように見えた。
「先生みたいに女の子が好きな人、いませんよね。」
「そうでもないよ。」
「だって、そこ、見たがる男子ならいると思いますけど、嗅いだり口を付けたり、普通できませんよね。」
「ここは男のためにあるんだよ。」
学は、子供らしく出っ張っている先に舌を当てた。体の喜びとは裏腹に言葉で少女は
「おしっこ出るところですよ。臭いじゃないですか。なんでそんなに臭くて恥ずかしいところがあるんだろう。あたし、自分でも触りたくないもん。」
「でも、気持ちいいでしょ?」
「すごく気持ちいいです。目が回りそう。」
「僕もここが欲しくて苦しいときがあるんだよ。」
「そういう時は女の人に頼むんですか。誰でもいいの?」
「好きにならないと、やっぱり汚いね。好きになるっていうのは、女の子の汚いところも口に入れられるってことだ。」
「先生は、あたしが好きなんですか。」
「体じゅうキスしてあげようか。」
「あたしも先生が好きです。」
「反対に、女の子は、臭くて恥ずかしいところを差し出せないと、好きじゃないってことだな。」
「先生のも舐めてあげます。」
少女は言いながら興奮し、脚の方まで、白い肌に赤みが差していた。学は舌を動かすのをやめなかった。
「先生、あたし、おしっこ出ちゃうかも。変な感じです。あ。もうだめ。」
「飲んであげるよ。」
学が言うと同時に、少女の体は背中を反らし、学の頭は両腿に挟まれた。少女の漏らしたものは、スカートに染みひとつ残さず学の喉に流れていった。

学にすっかり嗅ぎとられた少女は、くたりと横になって、男の舌の余韻を味わっていた。
少女は名前をエーヴァといった。その名前のせいか、体を嗅ぎながら、学はよく、聖書に言う人の原罪ということを考えた。
こんなに姿の美しい、また性質も良い子供なのに、洗っても取れない動物的なにおいを肉には備えている。それを学の男は求めてやまないが、求めるのはやはり男の動物的な部分だ。女は、なべて自分の臭みから抜けたがる。また、男が高貴さを求めるなら、そんな欲望からこそ離れなくてはならない。原罪とは、人間にある動物的なもののことなのではなかろうか。実際、女のにおいにしろ、肉への欲望にしろ、文化的なものとは凡そ相容れない。
だが、学が辛うじて人と繋がっていられるのも、他ならぬこの原罪ゆえであった。


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