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悦子の悲しい想い出
【SM 官能小説】

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悲しい傷跡-3

 手術台で完全に気を失ったあと、気が付いたのは病室でした。
 二人の相部屋で、隣にも女性がいました。
 やがて看護師が来て、私の陰部の消毒をして、帰宅が許されました。
 部屋を出ようとしたときです。隣のベッドの女性が声をかけてきました。
「あなたも……ひどいことされたのね」
 私は黙って頷きました。
「そう。大変だったわね。でも、……私はもっとひどいことをされたのよ」
「えっ」
 三十近い、その女性はベッドから降りました。驚いたことに両足が腿のところでベルトで括られていました。まるで人魚のようで、足を開くことができないようです。
「ねえ、聞いて……。
 私は、中絶しにここへきたの。
 その後、しばらくしてから、リングを入れてもらうためにまた来たのよ。
 そしたらね……」
「私も堕ろしにきたの。……昨日の夜よ。……ひどい目にあったわ」
「私の場合は少し違うわ。
お願いだから聞いていってね。
 私は一週間前の金曜日だったの。
 地下で手術台に縛られたまま、男の人に犯されたり、女の人に弄ばれたりしたわ」
「まぁ、私もそうなの。……私は六人の相手をさせられたわ」
「大変だったわね。でもあなたの相手は日本人でしょ。
 私の相手は外国人だったのよ。
 その外国人はね。宗教上の戒律の厳しい世界の人みたいなの。
 男の人が何人かいて、そのうちの一人が、奥さんと年頃の娘さんもつれてきていたのよ。
 ところが、……終わった後で、……ううっ」
 突然、泣き出したのです。
「どうしたの?」
 その女性は、しゃくり上げながら続けました。
「終わった後のことなの。
 奥さんが旦那さんにささやいたのよ。
 宗教上の理由で、自分の国ではみな割礼をしているというのよ」
「聞いたことがあるわ。男の人のあそこの先っぽの皮を切るっていうのよね」
「男の人の場合はね。
でも奥さんのいうのは女の人のことなの。
 女の人は全部切り取るんだっていうのよ」
「まあ……」
「それで、その奥さんと娘さんのどちらも、やはりその手術を受けていて、股の間には何にも付いていないのよ」
「付いていないっていうのは?……どういうこと?」
「あそこが、無いのよ」
「えっ……」
「旦那さんの命令で、他の男の人が出て行った後で、奥さんと娘さんが下着を脱いで、股間を見せてくれたのよ。
 奥さんの陰毛は薄茶色だったわ。それに毛が薄くて、明るい無影灯に照らされていたので、ハッキリ見えたのよ。
 毛の生え際の下にあるはずのクリトリスが無くなって、ツルツルになっていて、凹んでいるの。
 そして、そこから赤い一本の筋が続いていたのよ。
 つまり、あそこが縫われていて、完全に塞がれていたのよ。
 途中、オシッコの穴がポチッと開いているのが見えたわ。
 さすがに膣口はセックスできるように大きく開いていたわ。
 そして、お尻の穴に向かって会陰切開の痕が二本見えていたから、子供も産んでいるみたいだったわ。
 幼少の頃に施術されたって言ってたわ。
 触らせてもらったんだけれど、縫い跡が凸凹していたわ」
 私は言葉も無く、その女性の話を吸い込まれるように聞いていました。
「娘さんの方は、毛深く、赤っぽい毛がこんもりしてたわ。
 奥さんより綺麗に縫われていて、触ってもツルッとしていたわ。
 やはりクリトリスは無いし、オシッコの穴が小さく開いていたの。
 膣口はホントに小さくて、生理の血がやっと出てくるくらいしか開いていないのよ。
 娘さんは完全な処女だったの」
「怖い……話ね」
「それでね。
 私のあそこを見ているうちにきっと焼き餅を焼いたのよね。
 院長に言って、奥さんは、自分や娘さんと同じ身体にするように命じたの。
 だから……私……」
 女性は泣き崩れた。
「しっかりして。
 ねっ、それでどうなったの。……どんなことされたのよ」
「私……。
 みんな、切り取られたわ。
 そして奥さんと同じ身体にされたの。
 もう、……女じゃなくなっちゃたのよ」
 女性は号泣した。
「そんな……」
「見てちょうだい。……酷い身体なのよ」
 女性は泣きながら、腿に巻いてあるベルトを外していった。
「一週間経っても、まだ痛くて歩けないのよ。
 椅子に、……ううん、ベッドにだって、痛くて腰掛けられられないのよ。
 もう悲しくて生きてはいけないわ」
 女性はベルトを外し、静かにベッドに横たわった。
 そして、ゆっくりと膝を曲げて両足を左右に倒して、股間を開いていった。
 女性の股が私の目の前に大きく広がっていった。
 私は思わず息を呑んでしまった。
「こんなことって……」


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