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アゲハ
【その他 官能小説】

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レイラ-9

私の舌を余す事なく味わう蓮は、迷う事なく果実の中へと指を侵入させた。
侵入してきた指は私の中の快楽を刺激し、余計な感覚と感情を麻痺させる。
『うっ、んっんん、んっぁぁ。』
塞がれた唇の合間から漏れる声と荒い息を抑え切れなくなった私は蓮の体を強く引き寄せ、抱きしめた。
荒々しくも、どこかに優しさを感じる蓮の指使い。それが私に少しの安心感を与えた。
蓮は更に私の奥を刺激する。それによって与えられた深い快感は私の欲望を露にし、心の底から蓮を求めさせた。
『れっ、蓮っ!んんっ、うくっ、だ…めっ…。』
蓮の唇と舌を探りながら、隙間から必死に声をあげる。
限界がすぐそこに迫っているのが自分でも分かった。蓮を求めると共に、早く限界を越えてしまいたいという願望があった。
しかし、とめどなく私に快感を与え続けていた蓮の長くしなやかな指は突然動きを止め、蓮の意思によって私の中から抜き去られた。
抜かれた指には、私の心うちを表すように愛液が絡み付き、糸をひいた。
絶頂を目前にして、まるでお預けをくらった様な私の果実は熱く熱を帯び、思考はただ蓮だけを欲した。
ずっと求めあっていた唇を互いに離すと、蓮は快楽のせいで瞳に溜め込まれた私の涙を、スっと唇で拭った。
「悲しい事に、人は1度達してしまえば急激に冷静さを取り戻す。欲望が満たされた事によってね。レイラ、俺は芝居無しの君を愛したい。」
そう言った蓮は衣服を脱ぎ捨て私をソファに横たえる。
『……蓮。』
「わかってる。」
私の願いを声から感じとった蓮は蓮自身を私の果実の割れ目へと当てがう。
それはそのまま私の中へと侵入してくると思われた。しかし私の期待を裏切るように蓮自身は果実を反れ、果実の上にある淫芯を擦る。
『あっ、やぁっ、んんっ!!』
待ち望んでいた刺激とはまた違う刺激に戸惑ったものの、私はすぐにその刺激を受け入れ快楽を貪った。
果実から溢れる蜜を蓮自身がすくいとり、淫芯に塗り付けては更なる快感を私に与える蓮。
それを繰り返された事によってすぐに果実は全体が蜜で濡れそぼった。
快感にあえぎながらも私は目を開け、蓮に欲望を伝える。
『愛して…。』
「あぁ。」
『もっと愛して……。』
私の瞳に映る蓮の瞳は熱に侵され、私を求めていた。
蓮自身が私の中に入ってくる。果実の割れ目を押し広げ、最奥を目指して。
「ロシア人には俺みたいな東洋系じゃ物足りないかと思ったよ。」
蓮は言った。この誤解は解いておいた方がいいかも知れない。
『そ…んな事、無いわ。それに…私、日本人よ。』
途切れ途切れに私はそう返した。
最奥にたどり着いた蓮自身に私はただただ身を任せる。
あたしが蓮に完全に身を委ねた事を悟った蓮は私をじらすように腰を上下させる。奥を擦るように動いたかと思うと腰を退き、入り口近くを持て遊ぶ。そして一気に貫き私の絶頂を探る。
絶頂に限り無く近付いた私は腰を浮かし、蓮の体を引き寄せ、唇を求める。
求めた唇は素直に私の求めに応じた。
しかし絶頂が素直に与えられる事はなく、近付いては抑えられてしまう絶頂感に、蓮が限界を迎えるその瞬間まで私は絶頂を感じる事は出来ないだろうと覚悟した。

私は自分が壊れてしまわない事を祈った。

私の思った通り、蓮はその後も私を、最後の瞬間まで翻弄し続けた。


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