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【スポーツ 官能小説】

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〜 始業式・表彰 〜-1

〜 30番の始業式 ・ 表彰 〜 



 舞台の中央に移動した生徒会長と、横に控える副会長。

「3学期に優秀な成績をおさめたみなさんを表彰します。 全校生徒は、その場で第4姿勢をとって下さい」

 生徒会長の号令一下、

 ススス……。

 彼方此方で衣擦れが起きる。 先輩たちが間髪いれず、M字開脚に足を広げ、手を後ろについて支え、腰を水平になるまで浮かす。 スカートが肌蹴(はだ)け、白い太腿を隙間から覗かせる。 服を着た上でガバッと足を広げている先輩たちは、顔つきこそ平然としていたが、傍目には珍妙な恰好だ。 

「「……」」

 慌てて私も先輩たちに倣う。 もっとも首輪と靴下しか身につけていない私達は、露骨に持ち物をさらけだす。 ふと我に返って考えてみれば、先輩よりも私達Cグループ生の方が恥知らずな恰好をしているわけだが……不思議と先輩たちの方がはしたない気がする。

「全国総合体育大会、相撲の部、奨励賞。 出場者の代表1名は前に出てください」

「ハイッ」

 後ろの方から声がした。 つい振り返りそうになるも、ジッと堪える。 今の私に指示された姿勢は第4姿勢であり、前を向くことしか認められない。 視野の隅から小柄な生徒が駆けてきて、中央から舞台へ階段を昇る。 

 小柄で、お世辞にも強そうとは見えない三つ編みの少女。 全国総合体育大会といえば、それなりの強豪が集う場だ。 あんな小さな先輩が、実は物凄く強いということがあるんだろうか。 副会長が表彰状を会長に渡し、会長がマイクスタンドごしに読み上げる。

「奨励賞。 該当校相撲部員は、去る全総体において神聖な土俵を穢すことなく、所定の作法に則り観戦した。 月経を象徴する赤褌で尻を締め、練習会場を尻で支えたことをここに表す。 今後とも相撲道に精進することを奨励する。 全総体連合、女性部長。 おめでとうございます」

 恭しく表彰状を受け取り、丁寧な、それでいて外連味(けれんみ)のないお辞儀をする。 そして三つ編みの先輩は檀上から降り、自分の場所へ戻っていった。

 奨励賞……? てっきり『第3位』とか『準優勝』とか、そういうことだと思っていたが、違うらしい。 観戦したことや、ええっと、支えたことを表彰する……?  相撲部独特の、私の想像が及ばない貢献というか、参加方法があるんだろうか? 

 舞台上では、会長が次の賞状を拡げている。

「全国総合体育大会、洋弓の部、奨励賞。 アーチェリー部の代表1名は前に出てください」

「ハイッ」

 すぐ隣から声があがり、ツイと直立した先輩が大股で舞台に向かう。 後姿に見覚えがあった。 確かこの間のクラブ紹介で、矢を放ってみせた先輩だ。 私達が見守るなか、背筋を伸ばして舞台にあがる。

「奨励賞。 該当校洋弓部員は、去る全総体において神聖な会場の末端において、所定の作法に則り観戦した。 皺を引き絞った肛門及び張りのある尻を台上に安置し、的役を勤めたことをここに表す。 全総体連合、女性部長。 おめでとうございます」

 伸ばした髪が床につくほど深々と頭をさげ、表彰状を受け取る。 生徒同士のやり取りでは、例えば逆立ちしたり、おっぱいを揺すったり、そういう学園特有の動作はないらしい。 渡す側も受け取る側も、ごくまっとうな仕草に終始する。

 そのこと自体もさることながら、会長が朗読する賞状の内容が腑に落ちなかった。 またも奨励賞……競技ではなく、的役を勤めた……つまり、的になったことで表彰されている?

 頭の中がごちゃごちゃするうちに、いくつも表彰が行われてゆく。 テニス部の奨励賞では、ボールガールを勤めた件で、サッカー部ではゴールネット・ポストを勤めた件で、バレー部はネットを勤めた件で表彰された。 それ以外もいくつか賞を受けていたが、よく覚えていない。



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