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Training@Training
【スポーツ 官能小説】

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〜 日曜日・自虐 〜-2

「……」

 吐息すら漏らさない、完全な無言。 空気で満たしたシリンダーを再度肛門で咥えて押し込み、全部腸に入れた所でまた空気を注入する。 最初の屈伸ではあやふやだったお腹の膨らみも、二度、三度と続けるにつれて、一目で分かるほど大きくなる。 

「……」

 それでもA4番は屈伸を止める気配がない。 4度、5度、6度……腰を上げては下ろし、シリンダーを咥えては抜き、何度も何度も下半身をくねらせながら、情けない運動を繰り返す。 

「……ッ」

 合計10回の屈伸を経て、傍目にも怖気づくレベルまで腹部が膨張した。 もはや新しい空気が入り込む余地がなくなり、シリンダーを尻で押してもピストンが下がってくれなくなる。 何度か勢いと体重をかけて押し込もうとするも、ピストンはピクリとも動かなくなった。 いたずらに尻の谷間からピストンが見え隠れするだけだ。 空気を送る代わりといってはなんだが、ぷすう、ぷすう、シリンダーの先端と肛門の隙間から空気が漏れていて、緊張感のない音を奏でている。 
 
 強制されたわけでもないのに、ここまで空気浣腸できた。 その胆力には素直に敬意をもつ。 普通ならここで、注入した空気を一気に放屁する所だ。 けれどA4番は更に道具を手にしていた。 ペンチ状クリップを2つ、両方の乳首につける。 タコ糸をそれぞれのクリップに繋ぎ、肩の上を通って背中に回す。 背中に組んだ手でもってタコ糸を摘まめば、見事に勃起した乳首が上を向き、まるでロケットのような恰好だ。

「わたくしが考えた、わたくしの品性を表すダンスです。 ご笑覧くださいませ」

 パンパンに張ったお腹を庇うそぶりもなく、ニッコリ微笑んで第3姿勢をとるA4番。 腰を勢いよく左右に振り、真一文字に尻をねじる。 両端で尻を一旦止めると、

 ぷっ、ぷりっ、ぷっ、ぷりっ。

 規則正しく小さな破裂音が響いた。 確認するまでもない、動きに合わせたA4番の放屁だ。 

「あ、そーれ、オケツ広げて〜、わん、つー、わん、つー♪」

 自分で拍子をとり、自分で考えたであろう即興のメロディーを口ずさみながら、

 ぷっ、ぷりっ、ぷっ、ぷりっ。

 延々と放屁が続いてゆく。 お腹はほとんど窄んでいない。 それはそうで、小さな放屁1回で出す空気の量など多寡が知れている。 今すぐにでも全部思いきり出したいところを、無様な音を奏でるだけのために、少しずつ区切りながらひっているのだ。 

 ダンスはお尻だけじゃなかった。 器用に後ろ手を引っ張って、オナラに合わせて乳房を揺らす。 右に腰を捩ったタイミングで、右の乳首がピンと勃ち、乳房ごと真上にタプンと弾む。 左に腰をふってオナラする時には、左の乳首がピョンと跳ねる。 

「あ、そーれ、オマタ広げて〜、わん、つー、わん、つー♪」

 ぷっ、ぷりっ、ぷっ、ぷりっ。

 A1番たちのパフォーマンスに緊張感があった反動で、楽しそうにおバカで憐れすぎる踊りに興じるA4番は、彼女本来の上品さを知っているだけにより一層味わい深かった。 ちょっとでも哀しい素振りをすればイラッとくるところだが、あくまで笑顔を絶やさず、動きに躊躇いが全くないので、純粋に間が抜けていて面白い。

「あ、そーれ、オナラしますう、わん、つー、わん、つー♪」

 ぷりっ、ぶりっ、ぶびっ、ぷりっ。

 数十発目の放屁で、一瞬コントロールが乱れたのだろうか、濁音が混じる。 辛うじて上品さをもっていた『ぷりっ』が、言い訳しようがない『ぶびっ』になった瞬間だ。 慌ててもとの音に戻そうとする、しれっとしたA4番。 こういう場合に笑った方が負けだと理解していても、ついクスリと苦笑してしまった。 真剣にやっているのが伝わるから、ミスに対しても寛容になれるというものだ。

 及第点には十分だ。 最後には搾るように、ぶぴぴっ、ぷぴっと放屁し尽くしたA4番。 私が頷いたのを確認し、深々と土下座でもって礼をする。 腸液で汚れたシリンダーを口で清めて棚に戻すと、元の場所に戻って姿勢を正した。

 
 ……。


 結局私の拷問具コレクションは、ほとんど出番はなかったことになる。 見苦しい自戒があれば躊躇なく爪なり股裂きなりで責めようと思っていたが、まあ、さすがはAグループということだ。

 最後に5人を横1列に並ばせた。 特別に乳房をビンタしてあげますから、今後の精進と感謝を込めて3発目に合わせて絶頂なさい、と告げる。 背筋を伸ばしたA1番から順番に、

 パパァン、パパァン、パパァン!

 往復ビンタを両乳房にプレゼントしてあげた。 私は白い肌が赤く染まるのが好きで、手っ取り早くビンタすることが多いのだが、指導の最後にはビンタと自慰で締めることがある。 なので、この展開を予想していたのかもしれない。 胸をつきだした5人の首輪は、見事に3発目の打擲に合わせて明滅した。

 そうしてAグループ生が部屋を去り、私が1人残される。
 明日の始業式に備え、私も早めに休みたいところだ。 しかし、1週間を経て寮生に不具合がないかどうか、一応確認するなら今夜が適当といえる。 A・Bグループは十分に休養したし、特に問題はないと思う。 しかしCグループ生となると、いくら細胞レベルの強化、栄養面での最高バランス、薬効成分最大値の入浴を用意しているとはいえ、肉体面で傷が残っている可能性は否定できない。 

「ふうっ」

 軽くため息。 何に対しても諦めが肝心――これから忙しい1学期が始まるという実感に対する、正直な気持ちだ。 私は各部屋のモニターを投影するべく、スクリーンのスイッチを入れた。

 


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