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【スポーツ 官能小説】

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〜 日曜日・自戒 〜-2

 ……。


 続いてやってきたA2番は、平蜘蛛のように這いつくばって礼をすると、おもむろに両足の靴下を脱いだ。 Aグループ生に許可された靴下は、機能面では他グループと同様に、白地の木綿製で、薄めの生地を使用している。 けれど外見は純白とは程遠い。 少なくとも丸一日履きっぱなしな靴下は、上履きや外履きの汗と指の垢によって、灰色よりか黒ずんだシミだらけになっている。 新陳代謝が旺盛な年齢であれば、いくら御淑やかに振舞おうとも避けられない下着の汚れだ。

 A2番は掴んだ靴下を束ねると、片方は膣に、もう片方は肛門に捻じ込む。 指で先端を押し込んで、更に周囲の布地を寄せては挿れる。 目が粗い布地で粘膜を擦る刺激に、それでもにこやかに我慢する姿は見応えがあった。 大股開きで前と後ろから股間をまさぐる姿は無様であると同時にキレもよく、総体としては滑稽だ。 しっぽり呑み込んで、A2番は上目遣いに私を見上げながら、グリグリと腰をグラインドさせる。 まるで人間洗濯機だ。 

 ブリッジの姿勢でしばらく腰をふってから、靴下を両の穴から引っ張り出す。 と思うと、A1番はホカホカと湯気が漂う靴下を、今度は口で頬張った。 てっきり履くとばかり思っていたため、モゴモゴと頬袋を膨らませた姿をみて、私はプッと吹いてしまった。 平静を乱してした時点で私の負けである。 行為自体はそれほど難易度が高くないにしても、オリジナリティがあれば評価しよう。 
 
 排泄物と腸粘液を咀嚼するA2番に対し、私は合格の視線を送る。 Aグループ生にもなれば、視線だけで最低限の意図は読み取れない生徒はいない。 A2番は這いつくばって頭を下げてから、続くA3番と場所を替わった。

 
 ……。


 基本的に『自戒』は重複を嫌う。 自分で自分を戒めるのだから、行為に制限がない分、ちゃんと考えているかどうかが問われている。 つまり、先に行った自戒と内容が被ってしまうと、一気にハードルが上がるのだ。 ゆえにA3番は、A1番のような打擲系が使えないし、A2番のような奇想系も避けねばならない。 後に行けば行くほど、自戒は難易度がうなぎ登りだ。

 A3番が棚からとってきた道具は『漏斗(じょうご)』だった。 スカートとパンツを一気に脱ぎ、第5姿勢のまんぐり返しで姿勢をつくる。 そのまま両手を腰に当て、グイと股間を真上に伸ばす。 『漏斗』を口に咥え、股間の真下に漏斗を構える恰好。 次の瞬間、股間から黄色い奔流が迸しった。 排尿だ。

 ショロロロロ。

 尿道口から膀圧で放たれる小水は、よほど息んで放たなければ放物線を描かない。 滴が膣や陰唇に飛び散りそうなものなのに、A3番の尿は見事なラインを描いていた。 尿道口から斜め下に勢いよく飛び出し、漏斗の中央にジャッと命中する。 A3番は仰向けになったまま喉をゴクゴク鳴らし、胃の中へ自身の汚水を流し込む。 

 ショロロロロ。

 それなりに溜めこんでいたんだろう。 10秒後、まだ尿が収まる気配はない。 

 ショロロロロ。

 20秒。 ラインが細くなるものの、途切れることなく尿は続く。

 ショロロ……。

 30秒が経過し、ようやく勢いに陰りがみえる。 一方向に伸びた放物線が撚れて、一部が陰唇を伝って太腿を濡らす。 漏斗の口に収まらず、顔にかかる飛沫もある。 それも含めてA3番は笑顔で受け止め、瞼を閉じることはない。 顔全体からアンモニア臭を漂わせながら、ひたすら自分の排泄物を嚥下する姿。 そこにはある種の芸術品ともいうべき、名状しがたい佇まいがあった。 小便小僧、小便少女ならぬ飲尿少女。 もしもあと数時間あれば、飲んだ尿は大腸を経て吸収され、腎細管の再吸収を経て集合管に集められる。 そして再び尿となって、股間から口へと飛沫の架け橋を描く。 股間から口へ 、体内を通って再度股間へ。 永遠に繰り返すことが出来れば尿の永久機関になる。

 キチンと漏斗に収まるように放尿すること自体が難しいし、勢いよく放たれた尿を零さず飲み干すのもかなりの技だ。 スカトロジー系の自戒ということで、ギリギリ及第というところだろう。 A3番は2、3度身体を揺すり、残尿を全て漏斗へ振るい落とす。 それから漏斗を外し、柔軟性を利用して、自分で自分の股間をペッティングする。 膣や太腿に散った水滴も全て舐めとったことを確認し、私は顎でもって、A3番に戻るよう指示をだした。


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