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【スポーツ 官能小説】

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〜 日曜日・指導 〜-2

 寮長を先頭にして、A1番、A2番、A3番、A5番が入室した。 入学したてのCグループ生と比べれば、上級生の貫録は一目瞭然だ。 動作1つにしても怯えがなく、視線1つにしても逸らしはしない。 しっかり顎をひき、背筋を伸ばし、胸をはって前を見つめる。 視線の高さは意識の高さだ。 足元を見ている生徒には、大切な事はみえないものだ。

「呼ばれた理由を述べなさい」

「はい。 わたくし達の指示が未熟で至らなかった点について、教官様から指導をいただくために参りました」 

「少し違いますよ。 貴方たちの指導には満足しています」

「は……勿体ないお言葉、ありがとうございます」

「「ありがとうございます」」

 打ち合わせもしていないだろうに、寸分違わず同じタイミングで頭を下げるAグループ生達。 何年も同じメンバーで過ごすうちに、阿吽とはいかぬまでも、一心同体の呼吸は身につけるもの。

「ただ、自分の立場を勘違いしてはいないか、確認のために呼びました。 貴方たちはあくまで学園の生徒です。 上級生になって後輩に指示を出す立場になったとはいえ、まだまだ指導を仰ぐべきで、お尻が青く持ち物も緩い身分ですね」

「はい。 くっさくて青いオケツで、チツマンコはだらしなく涎を垂らしています」

「そんな貴方たちが増上しないよう念を押したかったのですが、私の浅慮かもしれません」

「大変失礼いたしました。 寮監様がおっしゃる通りです。 自らが淫らなチツマンコに過ぎない身分を忘れ、愚かで勃起した乳首を顧みることを、オケツの穴から怠っておりました。 お言葉ありがとうございます」

「「ありがとうございます」」

 深々としたお辞儀。

 Cグループ生が『オケツ』やら『チツマンコ』を口にするとき、僅かに躊躇ったり、恥ずかしがる素振りを見せる。 Bグループ生であれば、敢えて表情を消して淡々と答える。 ところがAグループ生にもなると、気負いを見せず、時には微笑みながら、一連の台詞をつらつら並べる。 どんな恥ずかしい台詞であっても、喋る本人が納得して受け入れていれば、惨めな雰囲気には繋がらない。 そういう意味で、Aグループ生の自然体は堂々たる空気を醸している。

「つまり、貴方たちの非を認めると?」
  
「はい。 寮監様に気づかせていただきました」

「結構です。 ならば『自分で自分の非を正し』なさい。 道具は寮監室のものを使ってもいいし、自分のものでもいいし、使わなくてもいいし、お好きにどうぞ。 私がここで見てあげますから」

「信用していただき、ご高配に感謝します。 ありがとうございます」

「「ありがとうございます!」」

 ここで5人が揃って第6姿勢をとり、床に上半身を擦りつけた。 額だけを床につける土下座と違い、鼻も唇も乳首も肩甲骨も、全部へばりつける真式の土下座だ。 自分が汚れることを全く厭わないため、動き自体はCグループよりも断然勢いがある。 それでいてピタリと止まるため、姿勢自体の下品さに関わらず、得もいえぬ格が醸される。

「A1番から番号順になさい」

「はいっ。 A1番、失礼します」

 瞬時に起きるA1番。 瞬時に着衣をはだけさせ、スカートを抜き、シャツを外す。 真っ白な乳房から天井へと固くなって伸びる乳首、線香で陰毛の先端を燃やす処理によってピカピカに磨かれた恥丘、その谷間に潜む赤黒い臓器。 張りがあるだけのCグループ生と違い、しっかり手を加えて磨かれた肢体がそこにあった。

 私が彼女たちに要求したこと、それは『自分で自分を正すこと』、即ち『自戒』だ。 与えられた指示通りに動くだけなら誰でも出来る。 あくまで『自分で』考え、『自分で』動き、『自分で』耐える。 3つを同時にこなしてこそ、先輩の面目がたつというものだ。 

 色々考える手間が省けるため、私も純粋に楽しむことができる。 もしも自戒がみっともなかったり、手を抜いたり、つまらなかったりすれば、やり直させれば済む話だ。 あまりやり直しが続くと収拾がつかないため、個人的に自戒の多用は控えている。 まずAグループ生ならやり直すことはないだろうけれど、自戒の難度自体は高い。 Cグループ生には不向きな指示だ。

 A1番は拷問用具を並べた棚に駆け寄り、迷わず『乗馬鞭』をとってきた。 教室に備えられたソフトタイプとは違う。 硬化ゴムの先端に鉛片が埋め込まれた、しなり、速さ、固さともに段違いの真性な鞭だ。 ここにいる全員は、史性寮で過ごす間に、ほとんどの器具を体験している。 その上で鞭を選ぶあたり、中々大した覚悟といえる。

「A1番、チツマンコで反省します。 ご笑覧ください!」

 大きく振りかぶった鞭は、開いた股間目掛けて撓(しな)っていた。


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