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【スポーツ 官能小説】

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〜 土曜日・愛好 〜-1

〜 22番の土曜日 ・ 愛好 〜



 5分間の休憩を経て、体育館にA4先輩(生徒会副会長で、私たちの寮長)のしっとりした声が響いた。 これからは『部』未満の『愛好会』の紹介に入るそうで、最初は『将棋愛好会』だという。 将棋に詳しくはないけれど、古典的なボードゲームということは知っている。 100年前にPCが名人を破って以来衰退した、相手の駒をとり、自分の手駒にできるという、まるで裏切りを薦めるような1対1の対戦遊戯だ。 

 幕があがった檀上には、眼鏡をかけた、いかにも知的なBグループ生が立っていた。 部員3名で活動する将棋愛好会は、将棋以外にも囲碁やチェスも嗜むらしい。 とはいえもっとも力を入れるのは将棋であり、対局に向けた研究は日々おこなっているとのこと。

 現代の将棋では駒の動き1つ1つに『台詞動作』が割り当てられており、昔のように『先手、7六歩』『後手、3四歩』の説明ではいけない。 例えば8手目に飛車を右に1マス動かすときは、『後手、チツマンコにマンカス溜めこんで発酵させてしまってから、セルフまんずりでクンカクンカして絶頂します』と言いながら、自分の左乳首を舌で転がす。 9手目に角を右上に1マス動かすときは、『先手、チツマンコに人差し指つっこんでくっさい変態汁かきまぜてから、ケツアナまんずりでクンカクンカして絶頂します』と言いながら、自分の左乳首を噛んでしゃぶる、という具合だ。 これらすべての動作をマスターすると、やっと対局が許される。

 しかし、この『台詞動作』には一定のパターンがあるものの、総数は天文学的になる。 まだすべてのパターンを正確にいえた生徒はおらず、したがって正規の対局も行われていない。 目下『台詞動作』を覚えるべく、5000ページあるルールブックの暗誦に取り組んでいるそうだ。

 なんということはない。 書道部と同じで、部活に入る前段階の敷居が異常に高い。 既に十分頭がクラクラしていたけれど、やっぱり異常すぎてついていけない。

 続いて『自然愛好会』の紹介だ。 ステージに立っている小柄なBグループ生が、マイクを経ても聞こえるか聞こえないかの大きさで、囁くように紹介してくれた。 部員は彼女1人で、活動は主に学園が飼育している生物の清掃と餌やりという。

 清掃は、すべて舌で行うそうだ。 ザリガニの水槽も、オカメインコの鳥かごも、ウサギの飼育舎も、ハエの飼育箱も。 汚物を消毒する薬液を呑んでから、排泄物や汚れを舌で舐めとるのだが、生き物相手なので一日たりとも休むわけにはいかず、生き物が好きでなくては勤まらないという。 ……いくら生き物好きでも勤まりそうにない、と私は思う。 

 餌やりは、すべて膣で行うそうだ。 膣に人参を咥えてウサギにあてがったり、肉汁を経膣で昆虫の餌箱に塗りつけたり、蛇の餌にウズラの卵を膣からいくつも出卵したり。 自分の股間に群がる生き物を眺めると、生きている実感が湧くという。 それが例えウナギの一団であっても、小さなコオロギの群れであっても、生き物との触れあいが好きなら耐えられるのだとか。 
 ……私は耳を塞ぎたくなった。 この部活にだけは入りたくないと、強く、固く、心から思った。

 幕合を経て『インターアクト会』からBグループ生が紹介にやってきた。 インターアクトという響きは馴染みがなかった。 どんな活動か注意して聞くことにする。 何しろ私は幼年学校時代、身寄りがない子供を集めた施設の手伝いをするために、一切の課外活動をせず放課後すぐに帰宅していた。 だからだろうか、一般的な部活に対し、あまり関心が持てないでいる。 インターアクト……もしかしたら私に合っている部活かもしれない。

 部員は3名、活動はいわゆるボランティア活動だとか。 具体的には募金や清掃、イベントの手伝いだという。 募金は街頭での『オケツ募金』が主で、グリセリン浣腸を1Lした上でオケツをつきだし、行き交う人々に小銭をオケツの穴にいれてもらうそうだ。 貴重なお金を頂くのだから、こちらもそれに見合う緊張感を保たねば失礼にあたる。 そのため浣腸液をほおばって、括約筋を締めるのが緊張感を出すためには効果的らしい。 規定の金額に達すれば、公衆トイレで排泄する許可が貰えるらしく、その達成感は格別だそうだ。 周りは素直に聞いているが、私は背筋が寒くなった。 裏を返せば、規定の金額を肛門に入れて貰えるまで、排泄を我慢しろということだ。 額がいくらか知らないが……きっと募金という名を借りた、それなりの額に違いない。 
 
 清掃は学園及び寮の清掃を随時受付けていて、汚れが酷い、もしくは補習のために掃除ができなかった箇所を美化委員と共に清掃するそうだ。 

 イベントの手伝いでは、例えばガラガラ籤をひくイベントで『海老ぞりになって水車に身体を縛りつけてもらい、回転するたびにオケツの穴に入れられたボールを出す役』をしたり『景品をのせる台』の役をする。 普段の保健体育の授業で練習する『姿勢保持』――通称『家具』の練習――を実地にいかせる貴重な場として、学業に役立つらしい。



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