投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Training@Training
【スポーツ 官能小説】

Training@Trainingの最初へ Training@Training 16 Training@Training 18 Training@Trainingの最後へ

〜 土曜日・配布 〜-3

 『印』の付け方を紹介したところで、最初の配るのは『ペンケース(筆箱)』だ。 直径2.5センチメートルの円筒状のペンケースには、赤と黒の二色シャープペンシルが1本と、電子ペン1本、小型の消しゴム1個が入っている。 学園のシャープペンシルは特別な『イニシャライザー(絶頂を経ないと作動しない道具)』になっていて、普段は何の制限もなく使用できるが、学期末テスト時などは規定の回数絶頂を経なければノックが効かない仕組みになっている。 電子ペンは教官に指示されてPCやタブレットを操作する際に使用するもので、普段は使わない。 消しゴムは……特筆すべき事項はない。 如いていえば、よく消える。 『ペンケース』はカバンや衣服がなくても持ち運びし易いよう設計されていて、生徒は移動教室時など、主に肛門に収納して持ち運ぶ。 ペンケース一式は既に個人用にチューニングしてある。 つまり、一部に持ち主の肛門が象(かたど)ってあるため、改めて印をつける必要はない。

 さて、次は教材の配布だ。 コンソールから教材が現れるたび、朱肉を胸にまぶして『三文判』をつく作業がはじまる。 乳首をソッと摘まみ、机に覆いかぶさるようにして胸を押しつける生徒たち。 真剣な顔つきで丁寧に乳首を弄っているだけに、滑稽というかバカっぽい姿だ。 

 ちなみに教材を寮に持ち帰ることはない。 原則としてすべての教材は学内ロッカーに保管される。 学内ロッカーは学園の地下にあり、直接生徒が触れることはできない。 

 荷物の出し入れは全てオートメーション化され、担任が一括して行う決まりだ。
 通常の授業日の流れを例にとる。 生徒は朝のHRで自分が使う教材一式を電子ペンで申告する。 担任はコンソールをポンと叩くと、地下のロッカーから生徒それぞれの机に、先ほど申告した教材一式が現れる。 生徒はそれを机の引き出しにしまい、各時限ごとに教材をだして授業をうける。 終わりのHRですべての教材を机上に戻し、担任がコンソールをポポンと叩く。 教材は再び地下に収納され、次の使用を待つことになる。

 まずは主要4教科だ。 

 国語では主教材として、教科書1冊と問題集1冊。 副教材として『古文辞書』『漢文辞書』『現代語辞書』に、各種ブックレットが詰め合わせになっている。 Cグループの1年を通して、最も教材が多い科目になる。 

 数学は教科書が1冊、問題集1冊。 図形から行列に至るまでカバーしており、範囲の広さも単元の深さも、学習にはそれなりのセンスが不可欠だ。

 理科では教科書が『物理』『化学』『生物』『地学』の4冊に、問題集がそれぞれ1冊ずつ。 副教材として1冊ずつの『ビジュアル図説』が用意されている。 なお、私こと2号教官が担当する科目でもあり、授業進度・深度ともに手心を加える予定はない。

 社会は『現代史』『近現代史』『古代史』の歴史教科書が3冊ある。 『公民』『倫理』『地理』の3冊は歴史のあとで追加され、すべて終えたのちにBグレードでは各種の職業体験が追加される。 

 あっという間にうず高く積まれる冊子の山。 しかしまだまだ序の口だ。 副教科は冊子に加えて用具も多い。

 書道は教科書1冊。 半紙や筆、墨、硯、文鎮に紙巻がつまった『書道セット』が、生徒1人につき1つずつ。 書道セットの各道具にはペンケース同様自分の肛門が描かれているため、三文判は押さずともよい。

 音楽には教科書2冊。 1冊は器楽、もう1冊は声楽だ。 リコーダー、鍵盤ハーモニカ、グロッケン、シロホン、スネアドラム、バスドラムetcといった楽器は音楽室に用意してある。 

 美術は教科書1冊とスケッチブック1冊。 工芸や彫刻時には、その都度道具が貸与される。

 保健体育にも教科書はある。 全版カラーの分厚い冊子には巻末に今年度入園生徒の身体データを初めとした統計データが載っており、保健以外でも、例えば数学でも使用する。

 技術の教科書はうって変わって薄手になる。 作業する用具や材料は、美術同様その時間限定での貸与になる。

 家庭科は一部公民と重なるため、教科書はない。 代わりに裁縫、調理、染付、編物といったブックレットが20部ばかり配布される。 
 
 最後の科目が『道徳』だ。 読み物にも使える説話集1冊と、神話を収めた古代の物語が1冊。 加えて各教科用にノート20冊が配布された。

 乳首の『三文判』が押された本の山は、トータルで高さ60センチを越えていた。 ポチ、ポチン、乳首が朱肉とノートをいったりきたりだ。 全員が作業を終えたところで私はコンソールを操作する。 シュッと机に穴があき、瞬時にすべての本の山が地下に消えた。あとには胸に汗をかいた生徒たちが残される。 豊満な生徒は乳房にも朱肉をつけていたが、ほとんどの生徒は右胸の先端だけをテカテカに光らせていて、胸に赤色ランプを灯した姿は、赤い鼻のトナカイというか、道化師のソネットのように見えた。


 ……。


 以上の配布と印つけに要した時間は30分で、時計の針は13時15分を示している。 あと10分後に体育館でクラブ紹介が、まず文化部、続いて運動部の順にはじまるわけだ。 トイレを済ませて集合するには、そろそろ出発しなければいけない。 

 私は『5限と同じ時間に、筆記具を用意して体育館に集合』とだけ告げる。 視界の端に、そそくさと登校服を手にする30番や、収納されずに残ったペンケースを肛門にあてがう22番を入れながら、私はサッサと教室を後にした。


Training@Trainingの最初へ Training@Training 16 Training@Training 18 Training@Trainingの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前