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夏休みの睾丸
【SM 官能小説】

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アルバイト-1

ユリヤの家は母子家庭で、母親は夕方から朝までバーで働いていた。レイラ、つまりナスターシヤの家は、いわゆる暴力団の組員であった。しかし、親同士は関係がよく、ユリヤの母に仕事を紹介したのもレイラの家の好意からだと言えた。そのレイラの家で、会員制のクラブも経営していたのであった。
金曜日の夜、取り敢えず三時間だけの条件でユリヤは行ってみることにした。

大きなマンションであった。二十階あるその最上階の一室にユリヤはいた。いくつか部屋があったが、まともな照明のしてある所は一つもなかった。受け付けの男性以外に、アルバイトだという二十代の女性が四人、そこにユリヤとナスターシヤもいた。ユリヤはメイドの格好をさせられて、両目を隠すよう、羽根で作ったマスクをしていた。他の女性たちはそれぞれ、虎縞のレオタードであったり、警官の制服や軍服であったり、ほとんど裸同然の格好であったりした。顔の化粧が濃いため、一人として素顔が分からなかった。控え室にいるあいだ、皆、タバコを吸ったり、喋ったりしていた。ナスターシヤは黒い革のぴったりしたものを着て、ブーツも履いていた。この異様な空気にユリヤは圧倒されたが、みなユリヤに、どこから来たのかとか、歳はいくつかなど、話しかけてくれたから、どうにか気がまぎれた。いつもの子はきょう来ないのかと聞かれたが、レイラのことらしかった。
客が来たとの声が掛かると、二人がそそくさと出て行った。十五分もするとまた一人出て行った。ナスターシヤも行くという番になって、受け付けの男の人に呼ばれたらそこに行くようにとユリヤに告げた。青暗い照明の控え室にユリヤは一人残された。しかし、十分も経たないうちに男が呼びに来た。
案内されて戸を開けた部屋には、こたつに似た赤い照明に、不協和音のような音楽が流れていた。まず目に入ったのが、裸の男性の尻である。男性は、中年で頭がすっかり禿げており、腹が出て背は低そうだった。首輪のほか、何も身に着けていず、床に仰向けに転がる姿勢で、頭の後ろの棒に両手が固定されていた。そして両足も、高く上げて手と同じ所に縛られているので動けない。男の丸裸の尻がちょうどユリヤの前に据えられていた。口が利けないよう、何か黒い玉を咥えさせられている男性は、更に顔をナスターシヤにブーツで踏まれていた。
ナスターシヤが男性の頭を足で小突くと、男性はユリヤの方を見た。ユリヤは、教えられた通りにしゃがんで挨拶し、覚えてきたセリフを言った。
「不幸にも男性に生まれてしまった罪に同情いたします。私は子供ですが、小さな者でも女性には劣ることをよく思い知り、男である罪を悔いてくださいませ」
声が震えたけれど、努めて愛らしく笑顔で語った。
男性の目は怯えている様子もなく、ユリヤを興味深そうに見つめていた。ユリヤは男性の性器が上を向いて尖っているのを不思議に、また気味悪く思っていたが、演技に集中することにし、行儀よく立ち上がった。
「あやまれ!」
と突然ユリヤは叫ぶと同時に男性の股間を蹴り上げた。乾いた明るい音が響き渡った。男性は慌てて蹴られた所に手をやろうとするが、できないで、棒をがちゃがちゃ鳴らした。
「あやまれ!」
ユリヤがまた蹴り上げた。一度めで、硬かった男性のものは柔らかく戻っていたから、今度は一層たかく弾かれた。犬が鼻を鳴らすような声を男性は漏らした。ナスターシヤがその顔を蹴り飛ばした。
「あやまれ!」
もう一度ユリヤが蹴り上げたとき、男性の先から粘り気のある汁が飛び出した。男性は白目をむいていた。
「お粗末いたしました」
と男性に構わずユリヤは言うと、またしゃがんで挨拶し、振り返りもせず部屋を後にした。
こういう事をこの晩ユリヤは六回繰り返して家に帰った。自分の言葉と足の甲に残る感触がいつまでも抜けず、ほとんど眠れない夜を過ごした。


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