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夏休みの睾丸
【SM 官能小説】

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いのち-1

登校日であった。蒸し暑い上に雨降りだった。ユリヤは少しでも晴れ晴れした気分になるべく、黄色のタンクトップと若草色のミニスカートで行った。授業の代わりにホームルームと講話との、半日だけの登校だった。
 講話に来た僧侶の顔を見てユリヤは仰天した。あの、仕事場の常連客だったのである。相手をしたことのあるレイラももちろん驚いた。こちらの顔は先方に見られていないので、相手に分かるはずはないが、からだ全部を自分が知っている人かと思うと、こうして教室の前に立っているのが不思議でならなかった。
僧侶はいかにも温厚な人柄のようだった。実際、そうなのだろう。この人の店での姿は何なのか、子供のユリヤには全く分かりかねた。
僧侶は、法華経の提婆達多品の話をした。敵であった提婆達多のお陰で釈尊は悟りを開け、その前世で二人は師弟関係だったという。また、業の深い女の子であり、人間ですらない竜女は、仏になる確約を釈尊から得たばかりでなく、男子に変身して悟りを得た姿を示して見せたという。僧侶はそんな物語をし、今ある環境や自分に絶望することはないと語った。そして、置かれた環境に感謝し、そこで誠実な働きをみせることまでできれば道は開けると締め括った。巧みな僧侶の語り口にユリヤたちは惹きつけられた。
女のほうが業が深いとは、ユリヤの考えてきたことと反対だったが、もともとおっとりしていてプライドに拘らないユリヤは、一郎とのことを思い返して、さもありなんと納得した。それでも、生まれる前の罪を思い出すことはできない道理だから、男だろうが女だろうが、今の相手や自分を責めても始まらないと考えることができた。
レイラに感想を聞いてみると、自分は自分の家も、自分が女であることも嫌いだったことが分かったと言った。しかし、今のままでも何とかなると思えて、気持ちが軽くなったと加えた。

夏休み最後の週、ユリヤは仕事を張り切って行い、アルバイトは終わった。例の常連僧侶の睾丸を、しまいには袋が裂けて飛び出るほど真心を込めて蹴ってやった。ナスターシヤは、ユリヤの度胸をたいそう褒め、ユリヤちゃんは優しく残酷で、やはりこういう仕事に向いていると言った。レイラは、女が体でできることを精一杯しようと、尻の下で校長が溺れるほど献身的に味わわせ、急所を倍の針山にしていった。二人とも、何とは無しに、仕事も客も丸ごとそのありようを認めることができていた。いのち全体を生かす態度が少女二人の身に付いていた。
求めてくる一郎をもユリヤは拒まなかった。若い体が飽きるまで中に出し尽くさせた。あまつさえ、あの三人組にもさせようとこちらから持ちかけて、却って断られた。その後はユリヤがからかわれることも無くなった。
翌月、ユリヤの母親の口座には、母親の二ヶ月分の給料を越える額が振り込まれていた。


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