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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 便所 〜-3

 続いて13番だ。 行進や体操の際に、誰よりも大きな声で返事をしていた。
 背筋を伸ばし、足取りも確かにトイレに赴くなり、ガバッ、私たちに向きなおって右足をあげる。 右足をくの字に曲げた姿は、随分昔に流行ったギャクポーズだった。 『シェー』という掛け声がよく似合う。 ぶるっぶるっと腰が震えたと思うと、僅かではあるが小水がこぼれた。 姿勢が姿勢だけに便器に収まるか危ぶんだけれど、勢いがよかったため、綺麗に中央へ納まった。 
 ピョン、ピョンとケンケン飛びで便座に向き直り、ペコリと一礼して戻ってくる13番は、頬を赤らめていたものの相変わらず力強い足取りだった。

 14番は、ニキビいっぱいで快活そうな表情をしている。 この状況で明るいのは大したものなのだが、どこか視線が上の空で、私には逆に痛々しく見える。 彼女は便座に座るなり足をM字に開き、両手で左右から陰唇を広げ、膣と尿道口を隈なく晒しての排尿だった。 勢いが良すぎて最初の数滴が便座から零れたが、特に咎められはしない。 頭を便座に下げて戻ってくる途中でも、股間からポタポタと尿を床にこぼしていた。

 最後は15番。 体操でさんざんトチって、御蔭で私が気絶しそうになるくらい鞭うたれた。 恨む気持ちはまったくないけれど、パートナーになりたいとは思えない。 両足を揃えて便器の横にたち、腰をグイっとつきだして、股間を便座の真上にもっていくと、ぺちゃんこの鼻をヒクヒクさせて小水を飛ばし、礼をして帰ってきた。 どうにも動きに無駄が多く、しかも中途半端に恥ずかしがっているせいで、見ている私がむず痒くなるような排泄だ。

 誰一人として、まともな排泄はしていない。 極度に身体を緊張させた姿勢で、排泄という緩みを行うことは矛盾しているが、それが学園のスタイルならば是非もない。

 そこから掃除指導が始まった。 まず、5人全員が特殊な掃除用箝口具をはめる。 外観は馬具の『ハミ』だ。 後頭部を回って口の両側に金の輪があり、二つの輪を通すように黒いバーが渡され、口に噛ますタイプの箝口具。 一度嵌めたらギュっと締め、吐き出すことも呑み込むこともできない。 教官によると『洗浄フォーム――唾液と混じることで洗浄効果を発揮する泡――』が埋め込まれた箝口具で、唾をまぶした舌で箝口具に触れると、あっという間に舌がメラミンスポンジ並の洗度をもつのだそうだ。 要するに彼女達5人はは『ハミ』の隙間からベロをだし、ハミに唾液をまぶして洗浄液でベロ越しに汚れを舐めとることになる。

 予想通り、舐める対象には『便器』が含まれていた。 14番は洗面所にいったが、残り4人はそれぞれ個室に跪く。 顔を床に這わせるようにして、透明な便器の外観を、ペロペロと赤い舌で清めていく。 教官から『もっと唾をだせ』やら『舌を伸ばせ』と指示がとび、それぞれが見ていて辛いくらい舌をだし、時には大きく舐め、時には細かく隙間をほじり、汚れを口に呑み込んだ。 
 外側の次は内側だった。 空いている手で髪を後頭部に纏めて押さえ、便器に顔を突っ込む4人。 11番、15番は目を閉じている一方、12番、13番は歯を喰いしばって瞼をあげている。 便器が透明なため、押しつけた舌が変形する様子までよく見える。 教官は一通り舐めさせた上で、汚れている部分、つまり便が付着している部分があれば、集中的に舐めさせた。 遠目に見て、茶色くこびりついた部分を小さな舌が往復するたび、茶色が剥がれていった。 
 それだけならまだマシだ。 13番は便座の奥まで顔をつっこむことを余儀なくされた。 溜まった小水の底に、流れきらずに残った便がついていたらしい。 それまで顔を液面スレスレまで下ろして舐めていた13番は、教官の指示に小さく頷いて便座の底に潜ると、息をとめてハミから舌を伸ばし、水面下の汚れに舌を這わせた。 息継ぎのために何度も顔をあげながら、顔をあげるたびに箝口具で開いた口から汚水を零しながら、教官が良しというまで潜りつづけた。


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