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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 葡萄 〜-1

〜 葡萄 〜



 わたくしにとって、2号教官は、単に指導してくださる方以上の意味を持ちます。 入学式で一目みて分かりました。 幼少の砌、親戚、知人一切の身寄りがなかったわたくしを育ててくれた施設の、当時最年長だったお姉さま。 何十人にもなる年下全員の姉役を引き受けてくれて、すぐに首席で幼年学校を卒業され、学園に進学した方……。 凛と厳しい中にも温もりがあって、わたくしにとっては憧れの存在でした。 あのお姉さまと同じように、わたくし達に敢えて厳しくする雰囲気を、2号教官から感じるんです。 だから、わたくしがこの教室にいることは、決して酷い運命ではありません。 この教室で一生懸命頑張ることに、わたくしは迷いを持ちません。


 ……。


 クラス中で、片手でお尻を開き、アヌスを開いたり閉じたりする動きが様になっていきます。
 私や26番以外のみんなは、屈んで、なおかつめいいっぱい腰を反らし、アヌスを上向きにして、開き具合が一目でわかるようにしています。
 もともと体が硬いわたくしには無理な芸当なんです。 お尻に指をいれようと手を伸ばしても、ようやく1本届くかどうかなのに、どうしようもありません。 せめて、なんとか届いた中指をアヌスに埋めて、上下左右に必死で広げてみたものの、このくらいじゃ教官には認めていただけません。   
 その証拠に次々とビー玉でやり込められます。 すごく惨めで、鼻を啜って今に至ります。

 『ら』『り』『る』『れ』『ろ』『わ』『を』
 一文字一文字、私たちは教官の言葉に合わせてアヌスをいじり続けました。

 最後の『ん』が終わったところで、教官が細長い棒をとりだします。 すごくよくしなり、ちょっと見ただけでは鞭のようですが、黒い光沢があるのでゴムか何かでできた棒だと思います。 教官は棒のことを『マグパイプ』とおっしゃっていました。 

「私に玉をいれてられたモノはそのままジッとする。 いれられなかったものは椅子に腰をおろしなさい」

 三分の二ほどが足首を掴んだ姿勢をほどき、黒棒に跨って椅子に座りました。

「お前たちのアナルほぐしに使った玉は、いまから返してもらいます。 そのまま力を抜いて、順番を待つこと」

 わたくしは股の間から、教官が何をしようとしているのか、様子を伺いました。

 カツカツカツ。

 しなやかな、それでいて落ち着いた足取りで、不様に肛門をさするわたくしの横を通り過ぎます。

「お前からはじめましょう。 18番。 アナルでいくつ玉を呑み込んでるのか、答えなさい」

「え、あ、ハイっ。 あの、5つですっ」

 列の先頭でアヌスを指で広げた生徒の前にいくと、教官は二度、三度、マグパイプをしならせました。 それからマグパイプの先を生徒のお尻にあてがいます。 わたくしからは18番の背中しかみえなくて、何をなさっているのか想像するしかありません。

「大きく息をすって」

「ハイっ。 すぅぅ……」

「息を止めて、力を抜いて。 声は絶対にたてないこと」

「……ッ」

「いくわよぉ。 えい」

 グリ。 ゴキュッ。

「……ぇぅっ!? ぎっ、い、きっ……!」

「このパイプは磁性体なの。 お前の中に入ってる玉も、それなりに強力な磁性体なのね。 5つくらいならちゃんと全部回収してあげるから、安心してアナル緩めなさい」

 ズチュ、ニチュン、ブチュ、ンチュンッ。

 教官が18番の腰に手をあて、上から下へと棒を這わせます。 おそらくはアヌスに棒をさし、掻き回してらっしゃるのだと思います。 何気ない仕草の1つ1つが理知的で、無駄も逡巡もありません。 機械のように淡々とこなす教官と、堪えきれず断続的に呻く18番が対照的でした。 

「…っ、…っ、…っ」

「仕上げよ。 特別に許可するから、両手で思いっきりアナルを開けなさい。 少しくらい切れたってかまわないから、ビッチリ開くこと。 でなきゃあ、また初めからやり直すからね」

「くぅん……」

 お尻をあげた姿勢で18番が頷きました。 ずっと右手足首をクロスして掴んでいた左手を離し、両手揃えて股下からお尻に回します。 

「……はぅ……んんんっ……」

「お上手。 これくらい開けてくれたら上出来よ。 そおら」

「……ッ!」

 プチュンッ。

 一息に引っ張ったところで、腸液がテカテカとこびりついたスティックがでてきました。 
 それは、挿入する前のシュッとしたシルエットではありません。 こぶが1、2、3……併せて5個ぶらさがっていました。
 
「自分が汚したんだから、キチンと綺麗にしなさい」

「はぁ、はぁ……ハイ。 インチツの奥で理解します。 あむ……」

 顔の前に出されたパイプを18番が咥えました。 こぶのところへ赤い舌を懸命に伸ばして、チロチロと表面に這わせます。 舌にあわせてこぶが揺れて、やっとわたくしは理解しました。

 みんながアヌスに埋められたビー玉は、一種の磁石でアヌスに入ってきたマグパイプにひっつきます。 そのままひっぱるとパイプ部分は抜けますが、磁力でひっついている玉はパイプを包む肛門に遮られ、腸から出すことができません。 そこで両手でアヌスを開き、玉がアヌスにこそぎおとされないよう、パイプが玉ごと取り出せるようにしていたのでしょう。
 当然、アヌスの中をグリグリされれば、パイプは腸で汚れます。 次の生徒の直腸をこする前に清掃することは、アヌスの持ち主の責務です。 自分の排泄物候補にまみれたパイプ、そして腸内で饐えた玉を舐めることは辛いし、恥ずかしいです。 けれど、わたくしたちが汚したものを、わたくし達が清めるのだから、口の使いみちとして、理には適っている以上、受け入れるしかありません。
 


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