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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 葡萄 〜-2

 隅々まで舐めてから、18番は玉を咥え、パイプから千切るように外しました。 教官がヒールの先で玉を突き、椅子の下にまとめます。 玉は互いにくっついて、教官はそれをスティックにつけて拾い、ビニール袋に仕舞われました。

「もういいわ。 18番、座ってよし」

「ハイ……インチツの襞から感謝します」

 カツカツ。 ヒールが近づいてきて、床をうつ振動まで感じます。次はわたくしの番です。 教官が少しでもパイプを入れ易いように、人差し指でアヌスをひっぱります。
 
 ……。

 惨めで、怖くて、痛くて、気持ち悪くて、情けなくて、逃げたくて。

 ですが、この一連の経験はわたくしにとって悪寒ばかりではありませんでした。 むしろ逆の感情の方が強かったかもしれません。 なにしろ一目見たときから頬が火照り、動悸が止まらなかった教官が、わたくし風情にかかりつけになってくれるのです。
 最初の一刺しは強烈でした。 40cmは優に超えるパイプを、まさか一息でほぼ全部挿しこまれるとは思いませんでした。 それでも教官が『力を抜いて』と仰ってくださったおかげで、どうにか気を失わずに咥えることができました。 

 直後にお腹がすごいことになりました。 わたくしは先刻のアヌス開閉が甘かった咎(とが)で、アヌス内に30個近い玉をいただいていましたが、それが一斉にパイプへ殺到したのです。 宿便の隙間をぬって、カチカチ、カチリとパイプと玉が繋がる音がアヌスから洩れ、私は内臓をかき回される感触で吐きそうになりました。 痛いとも、苦しいとも違う感触は、気持ち悪いという表現がしっくりきます。 もしも未熟なアヌスにパイプを突き刺し、グリグリと捏ねまわしているのが教官でなかったら、わたくしは堪えきれずに吐瀉したことでしょう。 どうあっても教官の装いを私風情の汚物で汚してはいけない、という一念がどうにかわたくしを支えてくれました。
 
 そして教官がパイプを抜きました。 けれどわたくしは、ご期待に沿うことができませんでした。 教官からは『アナルを限界まで広げる』よう指示をいただいたのに、肝心なときに怖気ずいてしまったのです。 結果、左右両手の人差し指を、中途半端にパイプとアヌスの隙間に刺しただけで、パイプが抜かれました。 そんなことで玉を体内から回収していただけようはずがありません。 血管の弁よろしく、締める肛門がすべての球をパイプから外し、お腹の中へ戻してしまったのです。

 顔が火を噴くかと思いました。 まさか、教官の御手を二度も煩わせることになるとは、あってはならないことです。 教官は『指示を守れないクズは誰?』とおっしゃって、ヒールでわたくしの顎を激しく蹴ってくださいました。 わたくし風情を戒めていただき、改めて怖気を払います。

 二度目にパイプを挿していただき、かき混ぜてから抜く際は、我ながら見事だったと思います。そのままの姿勢では手が肛門に届かないので、お尻の両側から手を回すのではなく、片足を巻くようにして手を伸ばします。 片手4本ずつ、両手で8本の指で予めアヌスを全開しましたから、出入りを含め、教官にパイプをスムーズに動かしていただけました。 勿論ビッシリ玉がついたパイプは、そのまま玉ごと抜けました。 広げすぎたせいで蟻渡りが切れて出血するくらい、何てことはありません。
 
 パイプに付着した自分の排泄物は、生暖かくて、臭くて、苦くてどうしようもありませんでしたが、ちゃんと残さず舐めました。 便滓を頑張って呑込みました。 教官はわたくしの汚臭に鼻をしかめることもなく、最後の一欠片をわたくしが胃に収めたのを見計らって、小さく頷いてくださいました。 
 それからわたくしが口で外した玉をまとめ、『さっさとなさい』と椅子を顎でしゃくってくださいましたので、姿勢を解いて椅子に座りました。 息をするたび口から排泄物の薫りが鼻腔に満ちますが、それでも教官の指示を全うできた喜びで、わたくしはドキドキが止まりませんでした。



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