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悪徳の性へ 
【学園物 官能小説】

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〜 条件 〜-3

「大袈裟ねえ。 たかが浣腸されたくらいで、そんなにみっともない姿を晒したいなんて」

 呆れたように教官が呟くと、身体は胸を押しつけた土下座のまま、顔だけをあげる。

「ハイ、晒したいですっ! しまりのないケツマンコから、いっぱいウンチだしたいですっ! 一生懸命恥ずかしいウンチしますっ、オケツを躾けていただいて嬉しいですっ!」

「素直さに免じて排泄は許してあげてもいいけど、排泄するとして、どんな匂いがすると思う?」

「匂い……あっ、く、クサくて恥ずかしい、不潔な匂いがしますっ。 お許しくださいっ」

「音もするわよねえ」

「し、しますっ。 下品な音がしますっ」

「もっと具体的におっしゃいな」

「あの……ぶ、ブリブリ、ブリブリと汚い無礼な音をだしますっ」

 教官がしゃべり終えた直後に返事をかえす29番。 聞いている間も、身体はピクピク震え、痙攣は激しさをましている。

 教官は指をポキポキならした。

「排泄するのは構わないけれど、匂いと音は出してはいけません。 勿論、神聖な教室をオマエの出したもので汚すなんて論外よ。 この3つを約束できるならストッパーを外してあげましょう」

「え……!? あ、う……そ、それって……」

「自分だけじゃあ無理でしょう。 そうね、誰かに手伝ってもらいなさい。 ここには未来の便器がたくさんあるんだから。 ね」

「えと、ええと……」

「道具を使う必要はないわよ。 直接口をつけて、オマエが出したものを呑み込んでもらえば、それだけで音も匂いも汚れも解決します。 簡単ですね」

「「!」」

 29番を含め、教室全体の空気が張りつめる。 
 『未来の便器』とは、私たちのことなのか?
 それはつまり、私たちに、29番の排泄を手伝わせようというのだろうか?

 私の両隣は信じられない、といった表情をしている。 しかし私は即座に理解してしまう。
 あのもっこり膨らんだお腹には、大量の浣腸液と、29番の糞便が詰まっている。 浣腸液だけで少なくとも2Lはあった。 それを、誰かが文字通り便器になって、口に含んで、食道を通して、胃の中に収めろというのだ。 音や匂いがもれないように、また零さないように、口を肛門にピッタリ密着させて、一滴も零さないように茶色い奔流を飲み干せというのだ。
 しかもである。 29番の限界に達した肛門は尋常でない勢いで糞便を吐きだすだろう。 2Lの水をこぼさず呑み込むだけでも至難だというのに――。

「それじゃ、誰かにお願いしなさい。 ほら早く、あっちを向いて、お願いする」

「あ…は、はい…」

 促されるままに姿勢を変え、私たちに向き合う29番。 表情はもはや青を通り越して真っ白になっていた。 浣腸液を呑み終えてから15分が経とうとしていた。


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