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〈熟肉の汁〉
【鬼畜 官能小説】

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〈熟肉の汁〉-6

「ッ…!!!」


真っ暗な画面に浮かび上がってきたのは、青いワンピースを着た自分の姿であった……白いシーツの敷かれた大きなベッドに、鏡の埋め込まれた壁……そこは愛を語らう為に作られたホテルの一室だ……そのベッドの上で、誰かを待っているかのように、恭子は身体を擲って眠っていた……。


「ひッ…!!」


思わず叫びそうになった悲鳴は、口元に添えられた掌によって塞がれた……なんとストッキングを被った全裸の男数人が、動かない恭子の身体に触れ始めたのだ……。


「あぁ……あ………」


衝撃的な映像に、恭子の身体は固まったままで動けなくなってしまっていた……目の前の自分は人形と化し、男達の思うがままに手足の角度を決められ、ワンピースをゆっくりと脱がされていった……。


(い、嫌…嫌…ッ……)


金色に輝くサテン生地に、黒い刺繍の編み込まれた下着が、ライトアップされて妖しく光を放っている……男達は恭子の足を掴んで股間を広げると、その豪華絢爛なパンティーから食み出た陰毛を見つけ、クスクスと笑いだした……。


「ふ…ふざ……ふざけてる……!?」


恭子は映像を停止させると、両手で顔を覆ってポロポロと涙を溢した……あの夜、間違いなく恭子の身体は汚されていた……確かにあの時の身体に異状は無かったが、この映像の自分は、弘樹に会う為にドレスアップした自分に間違いないのだ……。






「……酷い……ひ…酷い……」


あの夜に恭子を眠らせ、拉致した男達は、被害者である恭子に自分のレイプされる姿を見せる為に撮影し、DVDを送り付けてきたのだ。
恭子はこの卑劣で汚ならしい欲望に満ちたDVDを叩き割ろうとしたが、その瞬間、恭子の携帯電話が着信を告げた。


もしかして耕二から?


立ち上がる気力すら失いつつも、恭子はその淡い期待に頼るように携帯電話を握り、画面を見た。
期待を打ち砕くように、携帯画面には全く知らない番号が表示され、早く出ろと喚き散らしている。

このタイミングの良さに、恭子は映像の中の男だと直感し、かといって無視を決め込む訳にもいかず、通話のボタンを押した……。


{……なんだ?息が震えてるぜ?……さては、自分の恥ずかしい姿を観て興奮しちまったかぁ?}

「ッ!?」


粘りつくようなイヤラしい声が、携帯電話を通じて恭子の鼓膜を震わせた……やはり直感は的中し、更に涙の量を増やさせた……。



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