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指嗾
【元彼 官能小説】

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指嗾-16

「……ありがとう」
 輝子は姉の顔を見ながらいうと、睫毛に彩られた美しい瞳が見開いた。「話合わせてくれて。……もうしないよ。今日みたいなこと」
 最後に、ごめんね、と言った。急に素直になった輝子に、どう相対して良いかわからない姉の様子をほくそ笑んだ。いい子ぶって妹の処女喪失を阻止したつもりだろうが、いま目の前にいる私はもうそれを果たしてしまったのだ。しかも相手はあなたの彼氏。そう思うと、妹の扱いに困り、そして予想外の反応にたじろいでいる姉が哀れに見えて、心に大きな余裕と喜悦が起こった。いつもなら姉と同じ空気を吸うだけでもイライラしたのに、今は全く気にならない。
「……そ、そうだよ、輝子。もっと自分を大事にしないと」
 そんなこと言ってるあんたは、エッチの時、オモチャみたいに扱われるとイヤラしくなるんでしょ? そう言ったら姉がどんな反応をするか考えるだけでも楽しい。姉は説教をすることも、年上の女として妹の性交渉のあるべき姿を諭すこともできず、お金、お母さんにもらったけどあんたに渡すわ、小遣いで行ったんでしょ、と言って一万円札を渡すと部屋を出て行った。ドアが閉まって再びベッドに寝転ぶと、歓びが哄笑となって部屋に響きわたりそうだった。
 姉の彼氏とヤッてやったんだ。
 途中からは犯されたに等しかったが、今しがたの姉の反応のお陰で、帰路の間苛んでいた陵辱感は輝子から消え失せていた。
(気持ちよかったなぁ……。それでいいじゃん。今思い出しても気持ちいい)
 どうせいつかは捨てるものだったのだ。情愛に満ちた性交ではなかったが、とにかく快楽が凄まじかった。夢中でその時は思いを馳せることができなかったが、姉を為て遣った事実を織り交ぜて思い出すと快感が増す気がする。
 輝子はデニムミニの中に手を入れてショーツの頂きを触ると、新たに染み出た蜜にニュルッと表面が湿っているのを感じた。自慰はしたことがない。だがヘアサロンのスタイリングチェアの上で、鏡に映っていた自分の姿を思い出しながら、ショーツが若干食い込んでしまっている秘丘の雛突を触ると腰がくねくねと独りでに動いた。さっきまでそこにいた姉を思い出す。姉もあの巨大な男茎で貫かれ悦んでいるんだ。次に恋人に会うときには、世間にチヤホヤされているこの私を与えてあげるくらいのつもりだろうが、妹を穿った同じ男茎だと知らずに犯されるんだ。次々と愛液が溢れてきて指が止まらなかった。破瓜したばかりだというのに、指を挿れて中を擦ると下腹部の渇望が止まらなくなる。
 輝子はその日から毎日自分を弄った。姉のことを思い出しても、ジョゼのことを思い出しても、辛抱できないほど脚の間が疼いた。そして自慰だけでは淫欲を抑えきれなくなったとき、セックスを失敗したことを理由に責めて彼氏と別れ、その足で吉祥寺に向かうと勤務を終えるジョゼを待った。
 玄関先にまだ立たされたまま、責めに負けて唇を貪らされたあと、ジョゼが足元にしゃがんだ。
「捲れよ」
 眼光に射られると体に淫靡が渦巻いて、震える声で、
「こ、ここで……?」
 と言った。早くベッドに連れて行ってメチャクチャにしてほしい。
「おかして、っつったのはお前だろ?」
 んっ、と声を漏らすと、輝子はジョゼの顔のすぐ前で、グレーのスカートを両手で握って引き上げた。丈を詰めているからすぐにショーツが顔を覗かせる。ジョゼのタンリムを吸いながら太ももに擦りつけていた秘所は、ショーツの前のほうまで羞恥の染みを滲ませていた。
「相変わらずガキくせぇパンツだな」
「そ、そのほうが、じ、女子コーセー、犯してるっぽい、じゃんっ……」
 制服の下に纏っていたのは、中学の時から変わらぬシンプルなピンクのショーツだった。ジョゼが顔を脚の間に近づけてくる。真上から見下ろしていても長い舌が伸びてタンリムが光っているのが見えた。
「あうっ!」
 壁に体を打ち付けるほどに身が震えて膝が折れそうになった。タンリムの丸みが下着の上からクリトリスを弾いてくる。
「おら、ちゃんと捲れよ。スカートが顔にかかってうぜぇ」
 手に力が入らなくて、思わず下げてしまった拳を必死に上げた。ジョゼは内ももを押して肩幅まで脚を開かせると、長い舌で奥から手前へと、柔肉に挟まれた秘裂を舌先で何度も穿ってくる。
「出しすぎだろ? マン汁」
「だ、だって……」
 舌が通過する度に、ドッと足元に向かって奥から雫が溢れ落ちた。ショーツの両側から漏れ出た雫が内ももを汚していく。輝子は言いつけ通りに必死にスカートを捲って立っているのがやっとだった。
「昨日の女よりエロいな、濡らし方だけは」
「んっ……、ジョ、ジョゼがそうしたんだ」
「あ? 俺のせいにすんなよ」
 ジョゼは立ち上がって、また輝子の髪を掴んで顔を引き上げさせた。「初めてのときから、ドバドバ濡らしてたじゃん」
 そう言って顔を近づけてくる。「今日も、してほしいんだろ?」


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