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指嗾
【元彼 官能小説】

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指嗾-22

「なんでどーでもいいこと気にすんだよ? 俺も仕事あったし、特に愛里菜はオイソガシイからまちまちだぜ、そんなの」
「その間、他の女としてたんでしょ? ……私含め」
「まぁな」
 画面が変化するのを二人で眺めながら、
「……何ヶ月もお姉ちゃんとしないことなんてあった?」
「ねぇな」
 とジョゼが言ったところで、愛里菜のIDから返信の知らせがあった。
『ジョゼも考えた? でももう遅いけどね(笑) あれから私もあなたを忘れそうなほど頑張ってます』
 家にいるのかもしれないな。輝子が携帯の画面を眺めていると、
「素っ気ねぇな」
 とジョゼが呟いた。残念そうには見えない。輝子は携帯を操作してまたメッセージを打ち込み始めた。
「まだやんのかよ」
「お姉ちゃん、嬉しいんだよ。自分でもわかってないだろうけど」
 メッセージを打ち込んでからジョゼを見上げた。「ぜんぜん気にしてないんなら、返事なんかしないよ。忘れそうなほど、ってことは忘れれてない」
 送信ボタンを押す。
『俺は忘れてないよ。やっぱり、愛里菜と完全に切れるのはちょっと辛い。元には戻れなくても、会うくらいはしたいと思ってる』
 既読になる。
『都合いいね。付き合ってるとき、ジョゼ、私が言うこと全然きいてくれなくなったんだよ? 反省してんの?』
『反省してるよ。もっと愛里菜を尊重するべきだったと思ってる。彼氏じゃなくても、友達として愛里菜を応援していきたいと思ってんだ』
 暫く返ってこない。返事がさっきよりも滞っている。
「怒ったんじゃね?」
「……ちがうよ。人から大事に思われてると無視できないもん、お姉ちゃん」
『ジョゼの言いたいことはわかった。友達になら戻れると思う』
 輝子は字数の減った愛里菜の返信に、姉の心が崩れかかってるのを読み解いた。デキた人間でありたい、かつての彼氏からの連絡を無碍にすることもできず、しかし今更親しくするのも道徳的に憚られると思って戸惑っている。
『今、こうやってメッセできてるってことは、時間ある? これから会えないかな。今までのことも謝りたいし、友達としてやりなおしたい』
「おい……」
 輝子の送ったメッセージにジョゼはさすがに意外な顔を向けてきた。輝子は携帯の画面をじっと見つめていた。既読に変わった。読んでいる。心惑っているだろうと思うと、腹痛を忘れるほど胸が透いてくる。
『わかった。どこにいけばいい?』
 その返信を見て輝子はジョゼの方を向いてキスをした。自分から舌を絡めていく。もっと唾液を飲ませて欲しくて、ジョゼのタンリムを舐り回しながら自分の唾液を注ぎ込んでいった。
「お姉ちゃん、ここに連れてこれる?」
「何する気だよお前」
 ジョゼとキスと会話を続けながら、輝子は片手で携帯にメッセージを打ち込んだ。
『近くまで迎えに行く。連絡するよ』
『わかった』
「お姉ちゃん、メチャクチャにするとこ見せて……」
 輝子は振り返ってウォークインクローゼットを見た。「私、あそこに隠れてる」
「そんなことしてどうすんだよ」
「どうもしない。わたしにしたみたいにメチャクチャにして。壊しちゃってもいい」
 輝子は潤んだ瞳で、しかし心の底から請願する顔を向けた。
「人気モデル、レイプしろって?」
「レイプじゃない。……きっとお姉ちゃんもされたがってる。ジョゼにエッチされるの忘れられてない。……わたし、分かる。ずっとエッチできてないと思う。そうじゃなきゃ、こんな簡単にジョゼに会いに来ようとしない」
 瞳の奥に闇を深めていく輝子を眺めていたジョゼだったが、ニヤリと笑うと、
「わかった」
 と言った。
「お姉ちゃん壊したら、わたしを引きずり出して、おかして。おしりでも、あそこでもいい。お姉ちゃんの見てる前でいい」
 決意した表情を向けて言った。「わたしのほうがきっと気持ちいいってわかるから」
 ジョゼは何も言わず立ち上がると、決意に満ちた輝子の手を引いてクローゼットへ連れていった。扉を開いて導き入れ、入ってすぐの引き出しにあったボールギャグを取り出すと輝子の唇に押し当てた。輝子がゆっくりと口を開く。ボールを噛ませると枷を頭の後ろに巡らせてベルトをしっかりと締めた。輝子がクローゼットの真ん中にちょこんと座るのを見下ろして、顔を見合わせたまま扉が閉じられると真っ暗になる。
「見えるか?」
 扉の向こうからジョゼの声が聞こえた。
「うー」
 ボールを噛んだまま言うと、中で漏らすなよ、と声が聞こえて、やがて玄関のドアが開閉して鍵が掛けられる音が聞こえてきた。暗闇に目が慣れてきた。直腸の苦しみが熱い焦燥に変わり始めていた。ここは妙に居心地がいい。学校の制服姿を見下ろすと、ボールに空いた穴からトロリと糸を引いた涎が捲れたセーターやはだけたブラウス、そして顔をのぞかせている胸乳に何条も垂れた。







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