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LADY GUN
【推理 推理小説】

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時を超えて-5

 あまりの若菜の迫力に面くらった田口。
 「そ、そこまでやるか…」
思わず零してしまった言葉は本音だった。もしかしたら死んでいるかも知れないと思える程の愛理の姿を冷たく見つめる若菜が信じられなかった。
 「そこまでやるのはあなたの専売特許じゃなかったかしら?」
若菜は田口を睨みつける。そしてゆっくりと歩き出し杏奈の元へ行く。
 「無事でしたか?」
口に張られた粘着テープをはがし縄を解く若菜。
 「ごめんなさい。足手纏いになっちゃって。」
 「いいえ?無事で良かった。」
田口はただただ見つめているだけだった。予想以上の若菜の能力に唖然としていた。
 「安全な所に隠れていて下さい。いよいよ始まりますから、決着をつける戦いが。」
 「う、うん…」
本来なら若菜の力になりたいところだが、返って足手纏いになると判断した杏奈は物陰に身を隠した。田口に背中を向けて立ち上がった若菜はゆっくりと振り向く。 
 「この瞬間を待っていたわ…。あの時からずっと、ね。」
 「ちっ、生意気な…。」
田口の表情からはもう若菜を甘く見ている様子は見受けられなかった。
 「私はあなたを逮捕する為に動いてきたわ?刑事としては、ね。でもね、上原若菜としてはね、ずっとあなたに復讐する事だけを考えて来たわ?すなわち…殺す。」
 「なめた口ききやがって…。」
若菜はゆっくりと歩み寄り田口の目の前に立つ。
 「ずっと会いたかったわ…。嬉しくてイッちゃいそう…。」
悩ましげに顔を覗き込み挑発する。
 「イカせてやるよ、皆川静香のように情けない姿でな。」
 「簡単にはイカないわよ?私…。」
 「マンコに銃をぶち込めばすぐイッちまうよ。」 
 「刺激的な異物挿入ね。でも私はあなたの大きな大きなペニスでイキたいのよ…。」
 「お望み通り俺のチンポでイカせてやるさ…。」
睨み合った後、お互いニヤッと笑い背を向けて歩き出した。
 いよいよ始まる。若菜にとっての最終決戦が…。


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