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野郎共のワールドカップ
【スポーツ 官能小説】

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緒戦-2

「言っておくが、俺は手加減なんて知らないぜ。」
ビッグマウスで知られる豊田敬二。
その口から放たれる言葉に恐れおののく俺。
真一さんの様子を見ればわかる。
だが、真一さんをやらせはしない、やらせてはいけない。
そう思い逃げ出したくなるのを歯を食いしばって我慢する俺に敬二さんが近づく。
そっと服を脱ぎながら・・・。
なんだこれは!
俺の視界にとんでもないものが見えた。
ズボンを下した敬二さんから出てきた一物。
俺や真一さん、他の代表のモノとは比べ物にならない。
これがサッカーパンツの中にどうやって収まっているのかわからない。
日本人離れしたまさにワールドクラスのモノが出てきた。
「おい、梅林!俺を見てどう思う?」
やばい、大きい。
ただ、引き下がってはいけない。
俺が逃げたらきっと真一さんがあれの餌食になるんだ。
恐らく4年前、あれに貫かれて真一さんはガバガバになったのだろう。
もう一度繰り返させるわけにはいかない。
「大丈夫、いけます。」
そう言って俺は顔面でブロック体勢に入る。
ゴールに近づかれる前にシュートを打たせてしまえ。
満足させてしまえば帰ってくれるはずだ。
俺は近藤さんに仕込まれた口頭テクニックで敬二さんを刺激する。
並みの代表選手ならこれで瞬く間に失点する。
敬二さんとて例外ではないだろうか。
顎が外れそうになるが、なんとか耐えながら口と手を舌を使い攻勢に出る。
「なかなかやるじゃないか、ちょっと舐めていた。褒めてやるぜ。」
そう言って俺の頭を撫でる敬二さん。
「だが、甘いな。俺はまだ本気を出していないぜ。」
!?
まだ、巨大化するだと?
俺の口はもう耐えれない。
顎が、顎が外れてしまう。
間合いを取ろうとするが敬二さんが頭を掴んで離さない。
そのまま腰を振り続け強引にフィニッシュまで持っていく。
ドゴッ
敬二さんのシュートは俺の奥まで突き刺さった。
「ゲホッ、ゲホッ」
夥しい量の体液が喉を犯す。
俺はもうグロッキーだった。
だが、大量に出したはずの敬二さんはまだまだ元気である。
「さて、こんどはこっちだ。」
そういって俺の後ろに回り込む敬二さん。
俺にはディフェンスを固める余裕はない。
このまま、無抵抗に失点を重ねてしまうのか。
敬二さんの巨大なものが俺のディフェンスラインを突破しペナルティエリアに入ってくる。
「あ゛あ゛あ゛ッ」
俺のディフェンスラインは必死に抵抗する。
いや、抵抗せざるを得ない。
物理的に限界なのだ。
「どうした?もっと抵抗しろよ。」
それでも尚突破を試みる敬二さん。
俺は強烈な痛みで既に失神寸前だった。
「止めろ!敬二!」
真一さんが慌てて止めに入る。
それでも止めない敬二さん。
ピーッ!
強烈な笛の音が響く。
「敬二!レッドカードだ!」
真一さんはそう言って敬二さんを俺の身体から剥がし、俺のゴールマウスを指差した。
俺のゴールは真っ赤に出血していた。

あまりの激しいプレイの末、俺はチームドクターのところへ直行した。
医師の診断の結果、1週間の安静が言い渡された。
その間、みんなをサポートすることはできない。
俺はポロポロと涙が止まらなかった。
あまりのラフプレイをしてしまった豊田敬二さんも流石に反省していた。
その後、罰として谷田さんや長崎さんにハットトリックを決められた。
真一さんはそれ以来元気が無い。
4年前の悪夢を思い出したのだろうか。
俺と喜多野さん以外のサポートメンバーも頑張ってくれているが、3人ではノルマがきつすぎる。
代表全員を万全の状態にキープするのは無理である。
だが、時間は待ってくれない。
サムライブルーはギクシャクしたままワールドカップ緒戦を迎える事となった。

緒戦の相手はコートジボワール。
アフリカン魂溢れるマッチョな黒人野郎共だ。
その圧倒的なフィジカルは易々と日本人のゴールを貫くだろう。
そうならないためにサムライブルーは一致団結して試合に臨まなければならない、はずだった。
連動性を欠いた日本代表は攻め手に欠く。
唯一調子を上げてきた豊田敬二が日本人離れしたフィジカルで黒人11人と対等に渡り合うも、個人技で1点もぎ取るのがやっとであった。
その虎の子の1点をなんとか守ろうとするも、終盤にアフリカの英雄ドロクパァが出てきてからはあまりの圧力に混乱する。
結果日本の左サイド、阿川真一と長崎結衣斗が貫かれてそこから2失点してしまった。
内容としては完敗である。
特に阿川真一はゲームから消えていた。
その夜、真一さんは長崎さんの部屋へ入って行ったきり帰ってこなかった。
中で何があったかは、誰も知らない。


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