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野郎共のワールドカップ
【スポーツ 官能小説】

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緒戦-1

真一さんとのプレイは最高だった。
初めてが真一さんだなんて、生涯の誇りである。
最も、それを何も知らない一般の人に言ったらドン引きされてしまうが。
初日は調子が悪かった真一さんも俺とプレイして以降はみるみる調子を上げていった。
ワールドカップ前の国際親善試合では華麗なゴールを決めた。
ゴールを決めた後、真一さんはスタンドの俺に向かって大きくガッツポーズ。
俺は頬を赤らめながらも盛大に拍手を送った。
真一さんの活躍は自分の事のように嬉しかった。
そして次のサポートの励みになった。


真一さんと激しく愛し合って以降、俺は毎晩激しい夜を過ごすようになった。
代表のサポートメンバーである俺は真一さんばかりを相手するわけにはいかない。
他の代表メンバーのリクエストに応える務めを果たすため、毎晩代わる代わる違う男に貫かれていった。
俺自身も屈強の男達に揉まれた経験は今後のサッカー人生の糧になりそうだ。
もちろん、真一さんのサポートも欠かさない。
誰の相手をしていても、毎日どこかで真一さんのシュートだけは身体で受け止める。
しかし、新たな新境地は開かれた俺の身体は酷使され続ける。
思い返せば真一さんのゴールが思いのほか無抵抗だったのがわかる。
サポートメンバーの仕事は想像以上にきつい。
俺のゴールも度重なるシュートにより大分ディフェンスが甘くなってきた。
こんな生活を続ける事になるのは完全に想定外だった。
しかしチームの調子が良い今、サポートメンバーである俺が根を上げるわけにはいかない。
ワールドカップが終わるまでは自分の身体はどうなってもいい。
全力でサムライブルーをサポートし続けるんだ。


フロリダでの合宿も終わり日本代表も上々の仕上がりだ。
ワールドカップに向けてみんな気合い十分だ。
俺や角田らサポートメンバーもようやく一つの区切りを迎えた。
この後はブラジルのイトゥを滞在地としていよいよワールドカップに挑む。
ブラジル行きの飛行機では角田の隣になった。
「ウメ、合宿はどうだった?」
当初はライバル意識のあった角田も今ではすっかり戦友だ。
お互い、ウメ、角と呼び合うようになっている。
「ああ、最高の合宿だったよ。」
「そうか、俺もだ。俺は近藤さんのおかげだよ。」
「俺も真一さんに頭が上がらないな。」
お互い同室の先輩の話を褒めちぎる。
その後は相手をしたサムライ達の話題だ。
「ところでウメ、敬二さんの相手はしたか?」
「いいや、そういえば。確か喜多野さんがつきっきりで相手をしてたはずだけど。」
喜多野さんはトップ代表にも選ばれた事がある22歳。
サポートメンバーでは最年長だ。
新参者の俺達に色々な技術指導をしてくれる大先輩である。
「そうか、ならいい。」
思わせぶりな角田。
「なんだ、豊田さんがどうかしたのか?」
非常に気になる俺。
真一さんと並ぶ日本の大エースだが謎が多い。
他の代表メンバーにも苦手とする人が多いみたいなのだが。
「いや、近藤さんが敬二には気をつけろと言っていたんだが、何か知ってるかなと思ってな。」
心当たりは無い。
だが心の奥で引っかかる。
今夜真一さんに聞いてみよう。


イトゥについた夜。
俺はいつも通り真一さんとプレイに励む。
行為も終わった後、飛行機の疑問を真一さんにぶつけてみた。
「嫌な事を思い出させるな。」
真一さんの顔が少し青ざめる。
「何かあったんですか?」
「俺の身体、何か違和感がないか?」
俺も気づいていた。
色々な選手と身体を重ねていたらはっきりと違う。
ゴールマウスがゆるゆるだ。
「あの・・・、その・・・。」
「4年前、俺はお前と同じサポートメンバーだったのは知っているよな?」
「は、はい」
「敬二はすげえ奴だよ。日本人とは思えない、型破りな奴だ。」
真一さんはガタガタ震えている。
とても同じチームメイトの事を話しているとは思えない。
明らかに恐れている。
「ウメ、敬二の相手だけはするな!いいな!」


次の日、喜多野さんが病気で代表から離脱した。
病名は明らかにされていない。
日本代表に大きな衝撃が走る。
サポートメンバー達も顔を見合わせる。
その中で敬二さんだけが、沈黙し下を向いていた。
真一さんが心配そうに俺の方を見る。
俺は何の事だかわからない。
真一さんは何かを察しているのだろうか。
その日のチーム練習が終わるとすぐに真一さんが俺を部屋に連れ込んだ。
「今日は誰の相手もせずにここにいるんだ!いいな!」
いつになく真剣な表情の真一さん。
未だに何の事だかわからない俺。
しばらくすると
ガンガンッ
乱暴に部屋をノックする音がした。

「真一、いるか?相手してくれ!」
野太い野郎の声。
敬二さんだ。
「今取り込み中だ!帰ってくれないか?」
真一さんが怒鳴る。
俺を必死に抱きかかえながら。
だが無常にもドアが開く。
「へっ、フロントで鍵を貰って来て正解だったぜ。」
何故か鍵を持っている敬二さん。
チップでも渡したのだろうか。
「真一、4年振りに相手しろよ。」
真一さんが顔面蒼白になりガタガタ震えだす。
ダメだ。
真一さんはサポートメンバーじゃない。
今回は代表メンバーなんだ。
何かあってはいけない。
「俺が、サポートメンバーの俺が相手します。」
俺なら何があっても大丈夫だ。
そう確信して敬二さんの前にでる。
「ウメ、止めろ!」
真一さんは泣きながら止めようとする。
だが
「面白いじゃないか、いいぜ、相手しろよ。」
敬二さんはそういってベルトを外し始めた。


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