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LADY GUN
【推理 推理小説】

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明かされる全貌-6

 「でも湯島さんは俺に意外な事を言いました。それが俺を覆面集団の世界に誘い込む事になったんです。それは、それまで一生懸命気を惹こうとあの手この手を使ってきたけど全然ものに出来ずにいたお前には悪いけど、俺は何の努力もせずに遥香ちゃんとヤッちゃったぜ!って。レイプと言う手段を使えばどんな可愛い女でも、高嶺の花的な女でも、何の努力もせずにヤレるって事を教わってしまったんです。実際今すぐ遥香ちゃんをヤレって言われて半ば強制的にセックスさせられたんですが、そしたらあれだけ努力した自分が馬鹿らしくなっちゃって。目の前には自分のチンポが入った遥香が…。な〜んだ、楽な方法あんじゃん!みたいな。一度ヤッてしまえば後は玩具。したい時に出来る。レイプって凄いなって思い、俺はそんな素晴らしいレイプを教えてくれた湯島さんをアニキと呼んで慕い、湯島さんも一番弟子的に可愛がってくれていつも行動を共にする事になったんです。それからです。覆面男集団が急激に増したのは。日増しに増えて行きました。特にレディースを壊滅した時の増え方は凄かった。万引きを見つけて注意して返り討ちにあった商店街の人ら、バイクの爆音に悩まされていた人ら、不良に泣き寝入りしていた人らの支持は凄かった。彼らにとったらレイプ犯もまさに神様だったんでしょう。悪を退治してくれたんですからね。あそこまで湯島さんが支持を受けたのは世の中から悪とされる女を退治してたからなんでしょうね。何の罪もない女には手を出さなかったはずです。警察以外は。」
 「確かにただの強姦魔じゃなさそうね。う〜ん、確かにヒーロー的要素はありそう。私たちから見ればレイプ犯なんて悪でしかないけれど、でも不良達に被害を被ってた人らから見れば不良達は悪、湯島は正義、か…。分からないでもない。そこらは田口とは違う所ね。」
 「げんに湯島さんを慕ったていた人間の数に対して、田口を慕う人間は比べものにならないぐらい少ないんじゃないんですかね。湯島さんには田口にない何かがあるような気がします。」
 「田口には正義の要素がまるでないもの。まぁどっちにしろレイプって手段は卑怯な事には変わらないけどね。」
そう言いながらも若菜は湯島武史という人間に興味を持ち始めたのであった。
 「それから悪徳モデル派遣会社女社長もレイプしました。そのモデルの中に元妻の果歩がいました。モデルの女はみんなレイプしてやった。でもその中で果歩は他の女と違った。レイプに狂う可哀想な俺に、俺の気付かぬ中でずっと愛を与えてくれていたんです。その愛に気付いた時、俺はもうレイプから足を洗う事を決めたんです。湯島さんにそれを伝えたら歓迎してくれました。あの人は大きすぎる人です。今でも付き合って貰ってます。あの人は悪なんかじゃない…、俺はそう信じてます。」
 「そっ。良かったわね、足を洗えて。」
素っ気なく答えたのはいかなる理由でもレイプ犯を認める訳にはいかなかったからだ。しかし湯島はただのレイプ犯ではない…それだけは感じ始めた所であった。


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