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LADY GUN
【推理 推理小説】

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病んだ精神-8

 いなぎ駅に近いホテルに泊まる2人。いなぎ東警察署から真っ直ぐにホテルへ向かう。
 「お前、今日はほどほどにしてくれよな?出張続きで疲れてるんだ。ゆっくり休ませてくれよな?」
 「えっ?何がですか?」
言いずらそうに答える石山。
 「お前、声がデカいんだよ。いつも隣の部屋の俺まで聞こえるんだよ。」
 「え?あ、あっ!や、やっだぁ〜!聞こえてました??」
若菜は出張先に行くと宿泊先で必ずオナニーをするのだ。事件以来オナニーをする気にもなれなかったが、全国警察官技能検定競技大会で優勝しある程度1人前になれたと思って以来、従来の癖であるオナニーが復活したのだ。
 「気にしないで下さい♪」
 「気になるわ!!寝れやしねぇ…。」
 「とか言いながら石山さんだってたまにデリヘル呼ぶじゃないですか。」
 「!?知ってたのか…?」
 「同じく聞こえるんですよ♪」
 「なるべく声を出さぬよう女の子にも言っていたんだが…。」
 「私だってなるべく声は控えてるつもりです。やっぱ人間、性欲に狂うと周りが見えなくなっちゃうって事ですね。でもなぁ、いいのかなぁ…、警察官がデリヘルだなんて…。」
 「う、上原…、内緒にしてくれないか…?」
ニヤリと笑う若菜。
 「じゃあ私の声も我慢して下さいね?」
 「り、了解…。」
自分も男なんだなぁと若菜に思われるのが恥ずかしかった。一応紳士で同僚の若菜に手を出すような見境のない男ではないというのが若菜の前でのポリシーだったが、それが崩れてしまった。
 「で、でもお前には絶対手は出さないし、そういう目で見てないからな?」
 「大丈夫ですよ〜、パパ♪」
 「…」
何とも言えない石山だった。
 「今日はデリるんですか?♪」
嬉しそうな顔で聞いてくる若菜。
 「う、う〜ん…。」
 「頼んじゃいましょうよ♪気分転換は必要です。」
 「そ、そうか〜?そうだよなぁ?頼んじゃおうかなぁ。アハハ!」
 「ウフッ」
そんな会話をしながらホテルに着きチェックインを済ませて部屋へと入る。
 「グッナイ〜♪」
 「バカヤロ♪」
手を振る若菜に苦笑いしながら部屋へと入った石山だった。当然若菜は部屋へ入るなりいやらしい気分になるのであった。


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