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アゲハ
【その他 官能小説】

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アゲハ-3

「あぁ、お前も感じてたじゃねぇか。」
『全然ダメ。』
あたしは客によってはだけていた自分の革ジャンのポケットに手を入れる。その中に細身の医療用注射器をみとめると、素早く指先でキャップを外す。
そのままポケットから取り出すと一気に客の首筋めがけて突き刺す。
狙った場所は動脈、だが例え外れたとしても首にさえ刺されば問題ない。そのままピストンを押し出すと、何が起きたかわからない客が驚いた顔であたしを見る。
注射器の中身は覚醒剤。量はこの客の背格好からして致死量ギリギリといった所だろう。まぁあたしにはこいつが死のうと特に問題ない。運良く生きていれば、これからこの客の買うドラッグは女に使う分の他に自分で使う分が必要になるだろう。
『さて、効果はどう?』
一瞬にして客の目が虚ろになった。あっと言う間に覚醒剤は全身へ回ったようだ。
『ドラッグの気持ちよさ教えてあげる。』
私は客を壁に寄りかからせ、客の男根に股がる。そのまま腰を落とすと精液まみれのあたしの秘部はあっと言う間に客のモノをくわえ込んだ。
結合部からは精液が溢れ出し、潤滑剤の役目を果たしている。
今度は客の隙を伺う必要も無いため、あたしは余裕たっぷりの表情で客を見下ろす。
「なんだよ、この感じ…。」
息を荒げた客が言った。
『あんたがいつもドラッグを使って無理矢理犯す女の子たちはこぉんなイイ気持ちなんだよ?あんたも一緒にブっとんでイケばいいのに!』
あたしの言葉が終わると同時に客は大きく腰を突き上げる。
「はぁ、はぁ、あっ、あぁぁ。ヤベぇ。」
客があたしの腰を掴み必死に腰を動かすと、その度にあたしの中で男根が痙攣する。
「なんなんだよ!はぁっはぁ!あっぁ!」
『あんたさっきよりも固くなってんじゃん!ほらもっと突き上げて!あたしはまだ満足出来ないの!』
客の必死さを見ているとあたしも本格的に快感が欲しくなった。革ジャンの中からSを1錠取り出すと一舐めして自分のクリ〇リスに張り付ける。
革ジャンの中に着ていたシャツをたくしあげ、客の目の前に胸をさらけだす。それを客がこねまわし、乳首を口に含む。
『イキたいの?!』
更に強く腰を突き上げ始めた客に聞く。すると客はあたしの乳首をくわえたまま無言で頷く。
『イイよ。とんじまいな!!』
許しを得た客は叫び声と共に、あっと言う間にあたしの中で果てた。客が果てた瞬間にあたしも快楽の絶頂を味わった。


壁にもたれたままの客をそのままに、服を整えあたしはこの場を離れる。
この客は今後どんな事をしても自分で使うドラッグを手に入れようとするだろう。
この客の他にも力ずくであたしをねじふせようとするヤツがいる限り、あたしの目標が達成されるのはまだ先だろう。

―だがどんな手を使っても、あたしはなってみせる。誰もが認めざるを得ないドラッグディーラーに。

―あの2年間、あたしの総てだった《莢》の夢を代わりに見るために。

―莢ですら叶えられなかったものをあたし、アゲハが叶えたと言うことを証明するために。


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