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蔵の嗚咽
【近親相姦 官能小説】

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第二章-3

 次の日、私は朝からタエの姿を追い、その様子を窺っていた。
「おはよう、坊ちゃん」
明るい挨拶はいつもと変わらない。
 朝食が済み、後片付けが終わると一休みもしないで洗濯にとりかかった。毎日のことである。だからそれは仕方のないことなのだが、私の頭には昨夜の約束がこびりついていて離れないのだった。
(見せる……)
おちんちんを見せて。あたしも見せる。オッパイを触る。……
(明日って、約束した……)
そのことに捉われて気もそぞろであった。
(何か言ってきてもいい)
そう思っていた。

 伯母に言われて嫌々ながらドリルを開いたものの問題が頭に入らない。そのうちタエは掃除機をかけ始めた。
 奥の部屋から順々に近づいてくる。だんだん腹が立ってきた。居間にいる私の近くで掃除機のスイッチが入って、私は乱暴にドリルを閉じた。
「うるさくて勉強できないよ」
タエを睨みつけた。
 タエは口に指を立て、掃除をしながら私のそばにやって来た。台所では伯母が何かしている。
「お昼食べたら河原に行こう」
顔を寄せてきて言った。掃除機の音に消されながらもやっと聞き取れた。私は笑って頷いた。
(忘れてなかったんだ……)
嬉しくなってふたたびドリルを開いた。


 川には何度も行ったことがあるが、タエに連れられて行ったのは私も初めての場所であった。少し上流へ歩くと小さな支流がある。その浅瀬を上って行く。間もなく支流とは思えない大きな岩がいくつも連なる場所に出た。その岩陰に小さな砂場があった。

「坊ちゃん、ここに座ろう」
周りからは見えない。
 タエはカバンから大きいタオルを取り出して敷いた。
 川のせせらぎが囁きのように聴こえている。あとは蝉の声だけが聴こえる。ミンミンゼミ、アブラゼミ……。
 暑い午後だったが、日陰になっていて川面を渡る風は涼やかに通り過ぎていく。

 なぜかタエはけだるそうに見えた。私が見つめていると持ってきた水筒の麦茶を一口飲んで私によこした。それを飲んでいるとタエがスカートはそのままに、パンツを脱ぎ、岩に寄りかかって膝を立てた。そして疲れたような微笑みをみせた。
(タエ……)
毛に被われた股間が見える。
(おまんこ……)
黒い陰毛の合間に開いた口を見たのは初めてである。だが、その時の私にはオッパイのほうが魅力的だった。

「タエ、オッパイ……」
「うん……」
シャツをたくしあげてまろび出た乳房。陽光のもとで見るオッパイ。真っ白でとても大きいと思った。
「しゃぶっていい?」
「うん……」
私が吸いつくとタエは大きく息を吐いた。
「ああ……」
私はひたすら乳首を舐め回して膨らみを揉み続けた。たぷたぷに揺れる豊満な膨らみ。飽きることがなかった。夢中でしゃぶり、顔を埋めてはタエの匂いを吸い込んだ。

「坊ちゃん……チンチン見せて……」
タエも私も汗まみれになっていた。
 ズボンを下ろして上向いたペニスをタエは握って扱いた。
「あ、」
皮が剥けたことに驚いた。

「前よりおっきくなったな」
一緒にお風呂に入った時のことだ。自分でもそう思う。特に硬くなったペニスは自分のものではないように思うこともある。

「坊ちゃん。気持ちいいか?」
タエは火照った顔を見上げて言った。
「ううん、気持ちよくない」
「ほんとうか?おかしいな……」
下腹部の奥のほうにもやもやした感覚は蠢いているが、快感はなかった。
「タエはオッパイしゃぶると気持ちいいの?」
「うん……すごく気持ちいい……」
「じゃあ、もっとしゃぶってあげるよ」
「うん……でも……おまんこのほうが、もっといい……」
スカートの中にある黒い部分が浮かび、白く眩しい乳房が私の視界に広がっていった。
「オッパイがいいよ」
「うん……」
 仰向けになった彼女の上に重なり、私は乳房に吸いついた。
 私のペニスが白濁の命を噴き上げるまでには、まだ充溢の時間が必要であった。

 その夜、私たちは抱き合い、貪り合った。いま思えば拙い愛撫であった。タエに導かれて初めて陰毛の奥へ指を挿した。
「坊ちゃん、動かして」
ぬるぬるした柔らかな部分に指を入れると底なしみたいだった。やがて呻いて震えながらタエは私を抱きしめた。
 彼女の寝息を聞きながら私は汗臭い彼女の体臭に酔いしれて眠った。 


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