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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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止んだ喧噪-7

「え!?麻衣は、帰ったの?」
「うん。帰ったというか、病院に行ったのよ」
「病院!?」
クラスメイトは心配そうに驚きの声を上げた。
「麻衣は、どこが悪かったの?分かった?」
注目が千帆に集まる。
「麻衣ね…」
皆が聞き耳を立てる。
「便秘らしいわよ」
「べんぴ!?」
驚きの声が上がった。
皆の反応はそれぞれだった。
ある者は、深刻な病ではなかったことに安堵した表情をし、またある者は純白なイメージの麻衣と便秘という事実が結びつかないのか、意外そうな顔をした。
何も言わず苦笑する者や、恥ずかしそうに俯いてしまった者もいた。
麻衣は便秘で倒れ病院に行ったのだ。
その事実を、それぞれの知識と体験から想像し理解しようとしている。

千帆の口元に意地悪そうな笑みがよぎった。
ライバルの秘密を暴露することで悪の快感が走ったのだ。
もしかすると、この暴露によって麻衣は明日以降恥ずかしい思いをするかもしれない。
自分は卑怯な不意打ちにより、背後から麻衣の首に手を掛けている。
そんな罪悪感で千帆は手が震えるような気がした。

一方、病院の麻衣は学校のことなどすっかり忘れていた。
それどころではなかった。
「しっかり、ガマンしてね」
ナースは左手で麻衣の腿を押さえ、右手の方はゴム手袋の指先がしっかり肛門を押さえていた。
「いやぁ〜!出ちゃう!もうムリムリムリ!」
浣腸の便意に身悶える麻衣の肛門を脱脂綿で押さえるナースの指が離さない。
人工的に誘発された便意は麻衣が想像した以上に効き目があった。
ここ一週間ほど鈍っていた若い腸は完全に目覚め、再始動している。
一週間分の便が出口を求めて肛門にのしかかる。
「いやぁ〜!」
忘れかけていた便意が今ここで起きていることが信じられない。


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