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短編集
【フェチ/マニア 官能小説】

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兄嫁の筆おろし 用意周到な火遊び-2

 しばらくすると兄は瑞穂を放ってソファーで眠っていた。翔一も一息ついたところで自室に戻ることしたしたときだった。
「ねえねえ、翔一くんの部屋に行っていいかな?」
 思いがけない要望に戸惑った翔一だったが、瑞穂と2人になれるとあって断る理由はなかった。
「翔一くんはいま中三だっけ? 受験大変でしょー?」
 気の利いた受け答えをしたいところだったが、出てくるのは「はい」とか「そうですね」とか、味気ない言葉ばか
りだ。どうして自分はこうなのだろうと自己嫌悪に陥る。
「ここが翔一くんのお部屋かあ。男の子なのに片付いてるね。あの人の部屋なんて最初行ったときはひどくて」
 というより散らかるようなものがない。サッカーやら音楽鑑賞やら趣味が豊富な兄の部屋はいかにも活発そうな男
の部屋で、進学するにあたってそれが隣りから消えたときは少し気が休まったものだ。翔一にはさして趣味と呼べる
ようなものはなく、適当に漫画を読んだり、気が向いたら小説に手を出してみたり、流行りの音楽くらいは聞いてみ
たりと、なんてつまらない人間だろうと自嘲するほどだった。
 母以外の女性がこの部屋に足を踏み入れるのも初めてのことだ。男友達ですら、最近は誰も訪れてなかった。
「あっ、ごめんね、他人の部屋見回しちゃって」
 瑞穂がベッドに腰掛ける。なんてことないベージュのチノパンツであるが、すっきりした脚のラインが艶かしい。
「翔一くんって、好きな女の子とかいる?」
「えっ、ええっと……とくにそういうのは……」
 かわいいなと思うクラスメイトの1人や2人はいる。瑞穂への想いだって完全に吹っ切れてるわけではない。それでも特定の誰かを好きかと訊かれたら、そうだとは言えないのが本当のところだ。
「まーそういうものだよね。好きな人つくるって意外と難しいよね」
 兄はどうだったのだろうと思う。好きな人が移り変わるのか。それとも彼女にしたいラインを決めて別れたらすぐ次に向かえるのは。はたまた好きでもない女を恋人にしたこともあるのか。
「翔一くん、こっち来ない?」
 瑞穂がベッドの空いているスペースをぽんぽん叩く。
「いや、あの……」
「ごめん、いやだった?」
「い、いやじゃないです……!」
 瑞穂の気分を害したくない焦りで慌てて隣りに腰かけた翔一だったが、肩が触れ合った感触で状況の異常さを意識するに至った。まさか女性とベッドに隣り合って座ることになるなんて。
「翔一くん、あたしとエッチしよっか」
 しばらくぽかんとした表情で瑞穂を見つめ、ようやく言葉の意味を理解した。
 慌てふためいていると、瑞穂がカーディガンのボタンを外しはじめた。翔一はさらに困惑し、瑞穂の奇行を止めようと手をのばす。すると手首をつかまれ、乳房に手のひらを押し付けさせられた。
「もっとおっぱい大きな人の方がよかった……?」
 ブラウスの上から触れるそれは確かにやや薄めだったが、未知の柔らかさに乳房の大小などを気にする余裕はかき消された。手のひらから瑞穂の体温と鼓動が伝わってくる。
 瑞穂はブラウスもはだけ、ピンクのブラを晒した。施されている刺繍は見た目の雰囲気より華美だった。
 さらにはそのブラも外され、真っ白い胸があらわになる。乳首がつんと張っていた。
「触っていいよ」
 その誘いに導かれるように自然と翔一の手はなだらかな膨らみに伸びていた。まずは右手を、やがて両手を伸ばしてぎこちない愛撫をはじめた。
 感じてくれているのか、それとも雰囲気を出すためか、瑞穂が熱い吐息を漏らす。翔一もそれに触発されて強めに揉みしだく。
 2人の呼吸が呼応していく。瑞穂がベッドに仰向けになり、翔一がその上に覆いかぶさる。
 片方の胸をさすりつつ空いた方に顔をうずめた。乳首を舐めたり甘噛みしたり、思いつくままに瑞穂の胸を愛でた。熱っぽい喘ぎが翔一をさらに高ぶらせる。
「瑞穂さん、ぬ、脱がします……」
 チノパンと下着を一度に脱がす。ショーツはブラとセットのもののようだった。
 細い腰回りから太ももにかけての曲線が美しい。薄めの茂みが秘部の在り処を示しているようだ。まじまじと見つめていると瑞穂が恥ずかしそうに身じろいだ。
 膝辺りから太もも、足の付け根へ肌を撫でていく。脚は閉じられることなく翔一の愛撫を受け入れている。
 初めての感触を刻みつけるかのように割れ目を指で何度もなぞっていると、先端が濡れていた。自分の指で感じてくれている。その自信が翔一の行動を促してくれる。
 膣内はさらに水気を帯びていた。簡単に翔一の人差し指を飲み込んでくれる。愛液が潤滑油となり出し入れを助けてくれる。もはやここは翔一の全てを受け入れていくれる状態になっているのだ。二本目もすんなり入り、中をかき回しても瑞穂は甘味な声を上げてくれる。
「あの、瑞穂さん、俺もう……」
 既に股間はパンパンに膨らんでいて、ジーンズの中で苦しそうに存在を主張していた。それを解放してやるべく、翔一も下半身を晒す。今まで経験したことがないほど男根はいきり立っていた。
「いいよ、来て。そのままでいいよ」


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