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短編集
【フェチ/マニア 官能小説】

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兄嫁の筆おろし 用意周到な火遊び-3

 妊娠の危険などどうでもよかった。目の前の肉壷に一刻も早く自身を沈み込ませたかった。
 焦りからか亀頭が入り口の周りを滑る。瑞穂が根本をつかみ補助をしてくれ、ようやく挿入に成功した。
 ぬるりと先端が埋まり、腰を突き出すと少しずつ瑞穂の奥深くまで男根が侵入していく。挿入の刺激と興奮だけで今にも射精しそうだったが、どうにか気を落ち着けて耐えぬく。兄の嫁に男性器を差し込んだ。憧れの瑞穂と交わっている。何度妄想したかわからない光景が眼下に広がっている。確かに自らが女体の中に埋まっている。
「ごめんなさい。動いたら出ちゃうそうです」
「いいよ。満足するまで何回でも出していいから」
 初体験の喜びに舞い上がっている翔一にはあまりにも刺激的な発言だった。
 瑞穂の太ももをつかみ腰を前後させる。
「瑞穂さん、瑞穂さん……! ああっ……」
 一分もしないうちに瑞穂の中に精を放ってしまった。腰が抜けそうなほどの快感を大きな声を挙げてしまいそうになるが、階下には母も兄もいると思い口をぐっとつぐんだ。
「んんっ、はぁ……中でびくびくしてる……。出されちゃった……でもまだ硬いね」
「はい……あの、すぐまたしていいですか?」
「ん、いいよ。今度はもっとくっついてしよ?」
 瑞穂に覆いかぶさり密着する。枕の横で手をつないで、再びピストン運動を開始する。ベッドが少し軋んでるのが不安だが、さすがに下にまでは聞こえないだろう。気にせず動き続けた。
 速度を上げると瑞穂の喘ぎが小刻みになった。それがまた翔一を欲情させ動きを激しくさせる。今度は喘ぎが大きくなり、瑞穂の方も感度が上がってきている様子だ。
 瑞穂を抱きしめ息を乱して交わる。瑞穂も抱き返してきて、腰も動かしていくれているようだった。翔一の技術も何もない荒々しいセックスに応えている。そのことに愛おしさを感じつつ目の前の肢体に下半身をぶつけた。
「くっ、あ……瑞穂さん、また出ますっ……!」
「うん、いいよっ、出して。翔一くんのいっぱい出して……!」
 二度目とは思えない量の白濁液を吐き出した。瑞穂の肉壁がそれを搾り取るように締め付けてくる。
 つながったままキスをする。思えば達するまでキスをしていなかった。そこまで突っ走ってきた自分をいまさらながら恥じるが、瑞穂が舌を入れてきたことでそんなものは吹き飛んだ。

「それじゃあバイバイ。また夏にでも……ね」
 瑞穂は夕方、兄とともに帰っていった。とても夫の弟と寝た後には見えなかった。
 あのあとさらに一回交わって、精液が垂れてくるのを待ちながらフェラでも一回抜いてもらった。翔一はほんの数
時間前のことをずっと昔の出来事のように回想していた。
 瑞穂は昨日も兄と避妊のないセックスをしたらしく、翔一の外見や血液型も確認した上で行為に誘った。夫のこと
は決して嫌いではない。しかし仕事でなかなか会えない日々で刺激がほしかったらしく、彼女なりにリスクを軽減し
た上で火遊びに臨んだということだ。
 どうしても生でなければいけなかったのかと聞くと、結婚するまで避妊はかかさなかったが、それを許すのが人生
で夫だけでいいのか迷いがあったと語った。
 また夏に、とは単に再び顔を見せに来るということなのだろうか。それとも、それ以上を……。


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