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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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狭い家-4

まだ少し幼さの残る顔を歪めながら踏ん張る。
「んん〜ん!」
しかし、期待したものは今朝も出る気配がなかった。

今までにも便秘で苦しんだ経験はあった。
母親や姉に便秘していることを話すと、その都度さまざまな便秘解消のアドバイスをくれた。
特に何でも話せる間柄の姉には気軽に便秘であることを打ち明けてきた。
妹思いの姉は、毎回必ず心配してくれた。
姉の優しさに甘えるのは心地良かった。
しかし、今回はなぜか自分が便秘していることを姉に話さなかった。
毎日のように残業で帰宅が遅く疲れている姉に、これ以上甘えることはできないと思ったのである。

(今日もダメかなぁ〜)
張った下腹をこぶしで叩いてみる。
下腹の張りは日増しに酷くなり、その下腹部の重苦しさに不安を感じるまでになっていた。
ふと思い出したように、麻衣は便座に装備されている温水シャワーのスイッチを入れた。お腹の中で固まった便を出すための呼び水にしようという考えだ。
麻衣の尻穴に温水が直撃する。
ダイヤルを回して勢いを最強にする。
同時に、なんとかして腸を動かそうと腹をひねったり両手で腹を揉んだりして努力する。
しかし、固く閉ざされた麻衣の肛門は、その水鉄砲を断固として拒絶し立ちはだかった壁の如く跳ね返してしまう。
「ふぅ〜」
麻衣はため息をついた。
1週間もの重い便秘は、もはや簡単に解決できる問題ではなくなっていた。
麻衣は今朝もまた諦めの気持ちでいたが、時間ぎりぎりまで虚しい努力を続けることにした。

方や、ダイニングテーブルでぼんやりと転勤のことを考えながら朝食を摂っていた姉の祐梨であったが、なかなか箸が進まなかった。
原因ははっきりしていた。
連日の残業で疲れていたこともその一つだが、もっと差し迫った悩みがあった。
奇しくも妹の麻衣が今トイレで闘っているのと同じ悩みだった。
祐梨はパジャマの上から自分の下腹部を撫でた。


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