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飼育
【ロリ 官能小説】

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その(3)-4

 その夜、山野は自分でも不思議なほど自制が利いた。夢精が起こってもおかしくないほど溜まっているはずなのに、カナを抱いたまま幸福感に満ちた眠りを体験した。脈打つペニスは吼えているのに、それでもやさしく口づけしただけで胸に抱き寄せて眠った。
 愛しさがあまりに強かった。カナの笑顔に心の疲れが滲んでいるように感じた。
(傷ついている……)
その想いが熱く満ちてきて昂奮を押しとどめた気がする。
(今夜はゆっくり寝かせてあげよう……)
「おじさん……」
寝言のように言ったと思ったらすぐに寝息を立てた。その顔はとてもあどけない。
行方知れずになった母親にどんな想いを抱いているのだろう。シャンプーした髪がまだ乾き切っていない。リンスの香りがカナの若い肌の匂いと入り混じっていた。


 次の日からはカナと二人の世界にのめり込んだ。悶えながら待っていたカナがやっと帰ってきたのだ。だから、
(ゆっくり楽しもう……)と思っていても、気がつくと尻に顔を埋めていたり股間を舐めていたりしている自分がいた。そこへいたる過程の記憶がぼんやりしていた。意識が先立つ感覚がなかった。カナの体を確かめ、存在を実感する。それは山野が自分自身を確認する行為でもあった。
 彼女に触れていると果てしないほど深く、広い快感が体に満ちてくる。

 カナも応じた。珍しく上になって要求もしないのに乳首を吸い、舌を転がした。その刺激は瞬時ペニスに連動する。
「カナ、上手だね。どこで覚えたの?」
「訊かないで。過去のこと」
真顔になって言った。むろん追及するつもりはない。
 さらに胸から下腹部へ唇は移動する。そしていきり立つ幹を握って山野を見上げた。
「すごく硬い」
「カナがそうしたんだ」
舌でぺろりと裏筋を舐め、媚を湛えた目つきを送ってきて、
「あたしがいなくて淋しかった?」
「うん……」
「セックスしたかった?」
「うん。したかった」
「誰かとした?」
「してないよ。カナを待ってたんだ」
「ほんと?」
カナも嫉妬するのだろうか。
「会いたかったよ。とっても」
カナは間を置いてから、
「あたしも……」
照れたように笑って頬張ってきた。

 這いまわる舌の動きに痺れが走る。身を任せて目を閉じる。
(力が抜けていく……)
「カナ、おいで」
寝たまま上に誘い、唇を合わせながら膝を立ててペニスを割れ目にあてた。カナも脚を開いて腰を沈めてきたので難なく先端がくぐって一つになった。根元まで突き入れた。
「ああ、きた……」
「気持ちいい?」
「うん、いい……」
「感じる?」
「感じる」
どんな具合か訊いたのは初めてのことだ。感じると答えはしたが絶頂へと燃えていく体の反応はみられない。
 ぎりぎりまで抜いて、いっぱいまで差し込む。
「うう……」
カナは口を結んで呻いた。溢れるまではいかないが以前より愛液は増えている。

 コンドームを着けていないので激しさを抑えてしばらく挿入感に浸ることにした。内部の温かさ、触れ合う柔肉、そして当たってくるシコリ。じっとしているだけでも圧迫を受けてじわじわと射精の星が瞬き始める。
 背をさすって、尻の膨らみを撫でながら指はクレバスの底へと入り込む。亀裂には一物が埋め込まれて耐えている。
 尻の蕾に触れるとカナが身をよじって声を上げた。
「あうん……」
「感じるの?」
「体の奥が感じる……」
 カナの腰が動き始めたが、いまひとつフェラチオほどの巧さがない。言うほどには感じていないということか。感じてくれば否応なしに快楽の頂を目指し、そうなれば意思とは関係なく体は動いてくる。
(幼いのだ……)
それもあるが、彼女の経験に起因するものがあるように思えてならなかった。

 義父によって処女を奪われ、その後のことは想像の域を出ないが、小遣い欲しさか生活のためか、脂ぎった男たちを見境なく受け入れてきたのだと思う。それらの行為も要求も一方的なものだったろう。欲に漲った肉棒を差し込まれて男が呻いて果てるのを待つだけの行為。幼い性器は『器』でしかなかったのだ。
 とても哀しいことである。
(本当の女の歓びを教えたい。そして二人の世界を築くんだ……)
山野は腰を打ちつけてカナを抱きしめた。

 


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