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飼育
【ロリ 官能小説】

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その(2)-5

 写真を撮りたいと言うとカナはあっさり承知して、要求もしないのにおどけてヌード写真にさもありそうなポーズを取ってけらけらと笑った。
「自然にしてていいんだよ」

 デジカメの画面に映ったカナを観て、山野は不思議な感動に捉われて指先が震えた。毎日見ている裸身がひときわ鮮やかに浮かび、別人のカナを見ているようだった。

「後ろを向いて、ちょっとお尻を突き出してみて」
カナはぷりぷりと尻を振って、後ろ手に割れ目を開いて見せた。
「今度は前向いて、腕を組んで」
胸がかろうじて小さな谷間を作る。
「ちょっと笑ってみようか」
「なんか、モデルになったみたい」
カナは嬉しそうだ。
「横になって膝を抱えて」
いつの間にか昂奮して夢中になっていた。
(カナの飼育記録だ……)

 仰向けにして股を開かせる。低いアングルから局部を接写した。顔を少しぼやかせて入れる。脚が動くと割れ目が貝のように蠢いた。秘裂から透明な液が滲んでいる。
「カナ、濡れてるよ」
「感じてきちゃった……」
「触ってないのに?」
「写真撮られてると感じる……」
「感じてるんだ……」
無毛の秘唇に神秘の愛液。この子が疼いている。
 欲情が決壊して山野はカメラを置くとカナを抱き寄せた。

「カナ……」
「おじさん」
「初体験はいつだ?」
カナは突然の質問に驚いた顔で、
「初体験?」
微かに目のあたりに翳が差した。
「教えてくれたら嬉しいな。カナちゃんのこと何でも知りたいんだ」
カナは伏せ目になった。

 話したくない体験なのだろう。山野は乳房に口づけした。質問を打ち消したつもりだった。
「中二の時……」
ぽつんと言った顔を見ると目はしっかり山野を見ている。

 現在十八というのが本当なら四年前、十四歳のことになる。サバを読んでいればもっと幼い。まだ豆粒ほどの乳首であったろう。相手が誰であれ、女の旅立ちとしてはやはり早過ぎて、悲惨さは否めない。思い出として残るならもっと成長してから知るべきことだという気がする。そう思いながら、
(俺も似たようなことをしている……)
不意に背中を吹き抜けた風は良心を責め立てる自身の隠された想いにちがいない。すると反駁するように熱い逆風が巻きあがってくる。
(カナを愛しているんだ……弄んでいるのではない)

「相手は、好きな人だったの?」
「お父さん……」
「え?……」
「三度めの」
「カナちゃん……」
カナの表情に暗さはない。
「乱暴されたんだな」
「家に来た時からそんな気がしてた……」
予感があったという。
 母はスナックで働いていた。実父が出て行ったのが十歳の時で、一年後には新しい父が転がり込んできて、その父も一年足らずでいつの間にかいなくなった。
 三人目の男に『予感』を抱いたのはおそらくカナが大人に近づいたということだろう。

「怖かっただろう?」
「セックスは前から見てたから」
「見てた?」
「一緒に寝てたから」
 1DKのアパートだったので川の字に寝ていた。セックスを目の当たりにしたのは六年生の夏、二人目の父親の時だった。
 ふと目を覚ますと真ん中に寝ていたはずの自分が端にいる。見ると母の蒲団が空いていた。母が移動したのだ。
 薄目でそっと窺うと、母が父親の股に顔をくっつけて動いている。顔を上げた時、巨大なおちんちんが見えた。勃起ということを知らなかったので信じられなかった。
「来い」
父が低い声で言うと母は起き上がって被さっていった。

 その夜から母が自分を跨いでいくと目覚めるようになった。何度目だったか、母と目が合った。カナは動けなくなって二人はじっと見つめ合った。実際はほんのわずかな時間だっただろう。母は慌てもせず、重なったまま腰を動かして喘ぎを洩らし始めた。あらわになった大きな乳房を父の手が掴むと声を上げて歪んだ顔をカナに向けた。


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