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飼育
【ロリ 官能小説】

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その(2)-4

 体つきが女らしくなっていくのと逆行するように、カナは家の事をしなくなった。掃除や洗濯をしたのは初めのうちだけで、食事の支度もだんだんしなくなった。なぜなのかわからない。山野が帰るとたいてい寝転がってテレビを観ていた。
「お帰りなさい。おなか空いた」
悪びれることもなく言う。
「何か買ってないの?」
「どこも行かなかった」
「何か取ろうか」
「ピザがいい。ミックス」

 そもそもカナに妻の役目を望んでいるわけではない。だから何とも思わないし、要求もしない。むしろ何もしない、出来ない方が甘えているようで可愛いいくらいに思う。
(必要なら少しずつ教えていけばいい……)
 もともと家事など身についていないだろう。この子の親だって模範となる生き方を送っていたとは到底思えない。男を求めて彷徨っていた彼女を見ればどんな生活環境だったか大方の察しがつく。
 なかでもカナが苦手なのは洗濯のようだ。苦手というより汚れていても気にならないらしい。シャツが汗で臭っていても平気で着ているし、風呂上りに着替えのパンティがないと脱いだものをまた穿こうとしたりする。当初、山野の衣服をこまめに洗ったのは『一宿一飯の義理』のつもりだったようだ。
「一日穿いていたんだろう。汚れてるよ」
「だってなくなっちゃったんだもん」
洗濯かごには数日分の洗い物が山になっている。
「休みの日に洗ってあげるよ。今夜はパンツなし」
「はーい」
自分で洗うとは言わずに素裸で歩いていく。後ろ姿は腰全体に膨らみがついて歩く度に尻が揺れるようになった。

 そんなカナの不精が新たな興奮と結びつくことになった。脱いだパンティを何気なく鼻に近づけてみてそれは起こった。
『異臭』……と感じた直後、身ぶるいを伴って一気に勃起した。
(カナの臭いだ……)

 誰が嗅いでも悪臭に違いない。山野もそう思う。だがそれがカナのものだと思うと『淫臭』となる。排泄物や汗、分泌物が入り混じった鼻をつく臭い。それが昂奮を呼び覚ます刺激と変わった。そこにはカナの生きた臭いがあったのである。
 洗濯かごに溜まった下着を次々と嗅いでみた。それぞれ一日しか穿いていないのに日によって微妙に異なっている。やや刺激臭のものもあれば消毒薬に似た臭いもある。一様にうっすらと付いた染みは尿の滴か、体液の混じったものか。いずれにしてもカナの体から洩れ出たものだ。

 山野はパンティを洗わないことにした。そこにカナの成長が沁み込んで、その過程を感じることができるのではないかと思ってからだ。
(カナのコレクションだ)
そうだ、記録しておこうとアイディアが浮かんだ。写真も撮っておこう。いつまで一緒にいられるかわからない。この子の裸を、体の細部を、表情を残しておこう。山野は自分の思いつきにわくわくした。


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