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輪切りの才能
【SF 官能小説】

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カバンから出した宝物-1

マンションの扉を開けて玄関にカバンを運び込む。
「ただいまーー って誰も居ないかぁ」2DKの一人住まいで、ローンが沢山残っている、僕の城だ。
かなり重いカバンは多少、壁にぶつかりながらもリビングに運び込んだ。
「一時間半の通勤は長いよ〜」

台所に行きコップに水を入れて、今まで口に含んでいた、灰原の舌をコップに移した。
透明なコップの中でピンクの綺麗な舌は生き物の様にゆっくり動いている。
「あ、生き物だった」

僕はリビングに置いてある二つのカバンに近寄り、わくわくしながらチャックをあけ、
「灰原、いらっしゃ〜い」薄い唇が見えて白い歯が少し開いている。
青い肩掛けカバンのチャックを全開にすると、頭の部分の灰原の可愛い顔が出てきた、
よくみると、汗だくで白目むいて、ほとんど虫の息だ。

「あれ、大丈夫か、灰原」僕は灰原の頭を取り出し、台所に行き、水を出した。
ショートの髪の毛の中は熱く汗でベトベトだ。
灰原は舌が無いから上手く飲めず、むせ返っていたが、徐々に喉を鳴らして飲み始めた。
シンクの中で灰原の頭だけが顎を動かして水を飲んでいる。
「ごめん、暑かったかな? 狭いから暑いよね」
僕を見て何か言っているようだけど分からない。

飲み終わった灰原の頭を抱えてリビングに連れてきて、
「ここが、僕の部屋だよ、最初のお客は灰原と決めていたんだ どう? どう?」
灰原の可愛い唇が動いる、優しいので多分、褒めてくれてると思う。
「うん うん ありがとう」僕は嬉しくて、のりで灰原の口に吸い付いた。
わぁお、灰原とキスしちゃったよ〜、頭だけなので抵抗なく受け入れてくれてる。

唇は柔らかく上下の唇を吸い込んでまんべんなく舐めた、でも、歯が閉じていたので舌は入らない。
「歯を閉じていたら舌が入らないじゃないか」灰原の頭を振ってれば口を開くと思ったが、そういえば、
「あれ、舌を口に入れていたから、最初からディープキスしてたんだ、順番が逆だったね いっひっひっひっひ」
僕は灰原の首をリビングのソファーに立てかけた。
灰原は目をゆっくり開き、目だけ動かして僕を見ないように部屋を見ている。
「かわいいね灰原、とりあえず体の部品を出そうか」

頭が入ってた青いボストンバックに手を入れて上から取り出す。
「じゃーん、って、これ右かな?左かな?」灰原に聞きたけど何も答えない、
関節で切れた腕を取り出し、質問しながら床に並べる。
どこを持っても細く柔らかく暖かい、灰原の顔を見ると、分かるほど青くなってきた。

「あ、足首が出てきたよ」両手に小さな足を持つと灰原の目が僕を見る。
指が動いて少し持ちづらい、足首も上下に激しく動いているけど、関節で切れてるので、これは影響ない。
鼻に近づけて指の匂いを嗅ぐと、もわっと汗臭かった「うあ、可愛くても、ここは臭いんだね」と床に置いた。

「次は足だよ」もう一つのカバンを開けると制服来た体の上下とその下に生足があった。
まず、スネの部分を手に取り、「まっすぐで、綺麗だよね〜」と頬ずりしたら、ふくらはぎがビクビク動いている。

太ももを取り出し、
「きた きた 灰原の太ももちゃん、長いよね〜」
太ももを横笛の様に両手で持ち眺めると、
嬉しくて鼻をつけて匂いを嗅いだ。
股に近い部分は女性特有の甘酸っぱい匂いで、
「ここ舐めていい?」と聞くと灰原の目に涙が溜まっていた。

細くて長い太ももをジュルリと吸い付いた途端、床にある足首が動き、ふくらはぎに筋が見えた。
「ああ、美味しい」とはいうものの汗で結構苦い、けど甘酸っぱい匂いと細いくせに柔らかい舌触りは最高だ。
舐めたり噛んだりしながら横に移動させる間、灰原は目を瞑って歯を噛み耐えている。

床の並べた腕には鳥肌が浮き出ていた。
本人はコレ以上ないぐらい暴れてるはずなのだが、回りにあるパーツは一斉に踊っているようだった。
太ももを回すとお尻の付け根あたりを舐めた時、カバンの中の下半身がガタガタ揺れていた。
「ふはぁ〜 こうゆう舐められ方したのは初めてでしょ?」

首だけの灰原は僕の話など聞いておらず、目だけ下を向いてハァハァ言ってる。
「次はこっちの太ももを舐めようかな〜」ともう片方とりだすと、すごい形相で睨んで何か喋ってる。
「おお、こわ じゃぁ〜やめておくよ」床に置いた。


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