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惚れ薬
【その他 官能小説】

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出会い-4

 まず頭に浮かんだのは安田の娘である。たしか今、高校二年のはずだ。去年安田が家を新築して、俺は引っ越しの手伝いをさせられたのだが、その時に初めて出会って、何と可愛いのだろうと年甲斐もなく一目惚れしてしまった。齢の割りには成熟していて思わず吸いつきたくなるような色白の美しい肌をしていた。しかし性格が悪かった。手伝いに来た俺をまるで下僕のように指図して自分の荷物を運ばせ、扱いが気にいらないと舌打ちをして睨みつけてきた。
「鈍いわね…」
部屋をあとにした時、溜息混じりの言葉がはっきりきこえた。
(沙織といったか…)
憎たらしいのを差し引いても余りある可愛さだ。
(あの娘をものにしたい…)
肉体への欲望と復讐が俺の中に充満していった。
 だが、まずしなければならないのは薬の効き目を確かめることだ。それがわからないことには話にならない。どうやってテストするか……。
 考えた末、同じ課の相良江里に飲ませてみることにした。
(あの女はよく給湯室でサボってお茶を飲んでいる)
もっともチャンスが多いと思われた。齢は三十前後で独身。見た目はかなりいい。社内でもよく声がかかるようで、それだけ遊び慣れた印象がある。肉感的で以前からそそられてはいたのだが、どうせ無理だろうと諦めていた女だ。実験にはちょうどいいと思った。
(江理…いい女だ…)
彼女が歩く時の妖艷な尻の動きが浮かんできた。


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