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爛熟女子寮3−3
【学園物 官能小説】

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それぞれのハーモニー-2

 「ふふ、志乃のにおい…」
美和子は指のにおいを嗅いで言った。
「いや、恥ずかしい…」
恥ずかしさが積極的な行動になった。美和子に抱きつくといきなり指を差した。
「あうう…」
膣壁をえぐって指を抜くとにおいを嗅いだ。つんと鼻をつく酸化臭。
「志乃、だめ」
「美和子さんだってしたわ」
「ああ、志乃…」
私たちは互いに挿入し合ったまま横向きで抱き合った。脚を閉じているので動く指の摩擦がじんじん響く。
「ああ、いい…」
「あたしもよ、志乃…」
「美和子さん、イッちゃうかも…」
「いいわよ、いいわよ」
答えた言葉は切れ切れで、その時美和子も到達の星を見ていたのだった。

 玲奈と絵理は日に日に熟していく感があった。求め方も貪欲になって私が煽られてしまうこともしばしばだった。
 絵理のお気に入りは足指の間を舐めることだ。
「お願い。ちょっとやってみて。きれいに洗ったから」
言われて舌を差し込むと、
「くっ、くっ」
声を押し殺して懸命に堪える。その苦しそうな顔を見ていると気持ちがいいのかどうかわからない。
 順番にねっとり舐め、足裏も丹念に舌を這わせる。
「初めはくすぐったい」のだそうだが、耐えているとほどなく愛液がじゅっという感じで滲んでくる。そうなるとじわじわ快感が広がってくるというのである。
 両足を舐め終えると、
「もっと、もう1回、お願い」
仕方なくさらにワンセットを繰り返す。
「沁み込んでくるような快感…」
「こんなこと、どこで知ったの?」
「小説で読んだ」
ふうふうと息を乱しながら言った。
「小説なの?」
可笑しくなって思わず笑った。
 玲奈も彼女なりの上昇の方法を見つけていた。おへそと恥丘の中間あたりを舌で回転させながらゆっくり舐めるのである。同時に両手は乳房を愛撫するのだが、
「絶対に乳首に触らないで」
いいと言った時に乳首をつまんで、すぐに舌はクリトリスに移って欲しい。注文が細かい。
 言う通りにすると凄まじい痙攣を伴って達した。
(何、これ…)
跳ね上がる体に初めは声も出なかった。
「こんなに気持ちいいなんて知らなかった」
イッタあと、息を整えながら言うのだった。
 オナニーで『イッタ』ことはあったようだが、それとは衝撃がまるでちがう。
「あれはイッタのとはちがうのね」
それに相手がいるから、まさぐるうちにふたたび覚醒してくる。
「何回もイッちゃう」
『イク』という言葉を何度も使った。
 女の感じ方、セックスは男とは異なるものだ。体の造りがちがうのだから当然といえば当然である。男は射精すれば終わりだけど、女の絶頂は断崖絶壁を飛び降りておしまいっていうわけではない。意識が飛んでもまだ漂っている感覚が長く尾を引いている。だから新たに刺激を受ければまた浮かび上がることも可能である。しかし、いつでもそうなるとは限らない。体の調子、妄想の広がりなど、それらがうまく合致した時に極限状態で破裂するのだと思う。燃えあがって狂喜していてもデリケートなのだ。だから強引だったり、一方的にされたりすると燃えきらないことになる。女同士の良さはそこの加減というか、呼吸が合うところがとてもいい。
 絵理と玲奈はときおり2人で愛し合っているようだ。肌を合わせる度に新たに花開く女体の神秘。求め合い、確認し合っているのだろう。それはいい。だが、心配なこともあった。
(彼女たち、本当の同性愛になってしまわないかしら…)
男性を知らないまま女同士の悦びにどっぷりつかってしまって偏った性癖にならないものか。男性に興味を失ってしまったら人生も変わってしまう。私もサリーも、美和子たちも異性を知っている。その上で新境地を求めて愉しみ、快楽を味わっている。少なくとも私はそうだ。女子寮という小さな世界で横溢する性欲を発散する手段。たしかに男性からは得られない深い快感に酔いしれることは多々あるけど、欲求の源は異性である。そこへの関心、意識は常にある。
 バージンを棄てたといっても彼女たちは真の意味ではまだ『処女』なのだ。
(大丈夫とは思うけど…)


 日曜日の朝、美和子から2時少し前に部屋に来るように言われた。
「誰にも言ってないわね」
「はい、言ってません」
顔がほんのり赤いのは上気しているのだろう。私も平静ではなかった。なにしろ男性は先生しか知らない。それに寮の中で見知らぬ男とセックスするのだから心が乱れるのは当然のことだ。
(どうやってするのだろう…)
男を交えた3人の状況がどうしても頭で整理出来なくて迷うばかり。
 お昼になって玲奈と絵理が食事の誘いに来たけど風邪気味だといって断った。買い置きのパンで簡単にお昼を済ませると、ていねいに歯を磨き、念のためにウエットティッシュでアソコもきれいに拭った。触れるとすでに充血しているようでびりびりする。
(どんなペニスなのかな…)
ディルドと先生のペニスを重ねて思い描いてみる。もやもやしてくっきりしたものは浮かんでこなかった。


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