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熱いバトル・トーキング
【その他 官能小説】

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スタジオにて-6

 その少年は髪を赤く染めて耳にピアスをしていた、
一見してチャラチャラした遊び人風な感じの彼が、
何を質問するのか、皆興味の顔をして見守っている。

「あの、セックスって楽しむためのものじゃないですか?
俺は彼女がいるけど、
遺伝子とか何とかめんどくさいことを考えながら、セックスをしたことが無いんだけど、
それじゃダメなんすか?」


 すると悠太郎は、返答に詰まり、少し考えながら言葉を選んでいるようだった。
 司会者の信一郎は黙って二人の会話を見守っている。

 ここでは、司会者が中に入って話の流れを変えたくないからであり、
彼らの流れに任せることが面白いと思ったからである。
 実はそれを彼が狙ってた目的でもあるのだ。

「あの、そうですね、確かに行為そのものは、そう言うことになるんでしょうね、
でも私たちの年齢になると
その行為そのものを捉えて言うことが気恥ずかしいというか、
ズバリ言葉で言えないことがあるんですよね」
 彼は額の汗をハンカチで拭きながら、上目遣いでその少年を見ていた。

「あの、悠太郎さんでしたよね、子供いるんですか?」
 その少年は、ぶっきらぼうな声で彼に問いかけた。

「ええ、いますよ、男の子と女の子が一人ずついます」

 少年が再び質問をした。悠太郎は彼が何を質問するのか、
その意味を測りかねているようだった。

「じゃあ、奥さんとまだセックスしてるんですかね?」
「そ、それは?」

 しかし悠太郎は、彼の目が真剣に自分の目を見つめ、
からかっているのでは無いことを知り、再び唇を開いた。

「はい、していますよ、若い頃のようには…ですがね」

 そう言って苦笑した、回りものそれを聞いてクスクスと笑った。
 ここで信一郎が間を入れた。

「ありがとうございます、悠太郎さんと若い方とのバトル…
なかなか興味がある話題になってきましたね、
ここで皆さんからまた聞きたいことがありますか?」

「はぁい」
と言って、ここで女性が手をあげた。

「よろしいでしょうか、私は三十六歳の美紀子と申しますが、
あの・・先程の若い方に質問がありますが・・・」



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