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【フェチ/マニア 官能小説】

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幻想の終焉-5

私は麻衣子に今までの経緯を淡々と話してやった。

「全くひどい話だわ」
「思い起こせば、私がもっとしっかりしてれば良かったんだがな」
「ううん、そんな事ないわ。政夫さん、あなたは悪くない。私から言わせれば十分に素敵な男性よ」
「へへっ、ははっ、そんな事いわれたの生まれて初めてだよ。嘘でも嬉しいぜ」
麻衣子の口から「可哀想な人…」と小さな声がしたように思えた。麻衣子は私の頬に優しく手を添えてきた。私は麻衣子をぎゅっと抱きしめた。可哀想なのはお前のほうだよ、麻衣子。恐い思いをしたんだな。



どういう訳か成り行きでホテルまで来てしまった。こんなことなら、中道の奴に空き部屋を手配して貰えば良かったよ。全くシマッタことをしたもんだ。
麻衣子はシャワーを浴びに行っている。私は少し疲れている。千恵子に欲情して2回も発射したが、元々私は1回に沢山出すほうじゃない。あと2ラウンドは行けるぜ。

麻衣子がシャワーを浴びて戻ってきた。今度は私がシャワーを浴びに入る。ああ快適だ。床に叩きつける湯しぶきの音がリラクゼーションになる。シャワーを浴びていると、あれほどあった千恵子への欲情が洗い流されて行くようだ。

シャワーから戻ると麻衣子が座って待っていた。彼女は目を瞑って私に唇を寄せる。ああ…あの痴漢電車の時に感じた興奮だ。ビンビンになっている。麻衣子の温かい息が私の鼻を刺激する。ドキドキする。
私は麻衣子の腰にそっと手を回した。飛び降り自殺を止めた時は無我夢中だったので分からなかったが、今こうして抱いてみれば、とても華奢で軽く感じる。
麻衣子も私の肩と腰に手を回して抱き締めてきた。唇と唇が合う前に、互いの舌が交錯する。ああ…これが素人のキスの味か。たまんねえ。
「政夫さん、ステキ」
「ああ、麻衣子さんも」
はぁっはぁっ、これが女の味なのか。千恵子が味あわせてくれなかった味なのか。私の理性が魚の鱗のように剥がれ落ちて行く。
麻衣子は私のシャツから右手を入れ、水色のマニキュアをした爪を立てながらカラダを摩ってくる。い、いかん。魂を根こそぎ奪われそうだ。私も麻衣子の乳首を触る。彼女もピンピンに立っている。そこから股間を触るとまるでおしっこを漏らしたように濡らしている。
そして、麻衣子の爪は下に移動し、私の股間を捉える。うっ…もう先っちょがビチョビチョだ。
そんな私が悶えているのもお構いなしに麻衣子は、指先で8を書くように股間を刺激する。
「政夫さん、い・れ・て」

はっ!!
私は我に返った。麻衣子を仰向けに寝かせて脱がす。
「やめて。見ないで」
それでも脱がす。すると、何てことか。麻衣子のカラダがアザだらけだった。レイプの時にやられたんだ。
私は何もかも理解した。麻衣子は私に一夜をプレゼントした後、死ぬつもりなのだ。それは出来ない。
「何で入れないのよ?」

私は麻衣子を強く抱き締めた。
「約束だ。もっと自分を大事にするんだ」


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