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中道深夜探偵事務所へようこそ
【フェチ/マニア 官能小説】

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幻想の終焉-4

女が高速道路の橋の上に立っている…

それに頭も下に向いている。何やってるんだ。私は、必死でダッシュし、下に落ちようとしている女を何とか捕まえることに成功。そのまま橋に引き戻し、2人共もんどり打った。いてえなぁ、本当に。私は女を抱きかかえている。顔を見た。
…?…あれ?…この女。確か、あの時の痴漢電車で、痴女行為を働いていた右側の美人じゃないのか。女は目を覚まして私のほうを見た。
「きゃぁぁぁぁー離してー、離してよぉ」
なぜか錯乱して、また飛び降りようとする。
「ま、待て!」
「いやよ、離してー、いやっ、いやっ、いやっ」
女はまるで気が狂ったように暴れだした。
「いい加減にしろ、死にたいのかよぉ!」
私は女の頬を2〜3発ぶった。すると急に豹変する。
「わっ、わかったから、ごめんなさい、ごめんなさい、だから、だから、もう…殴らないでぇ〜。お願い〜ううっ〜ううっ」
ふぅ…まさか、こんな女があの時の痴女なんかじゃないよなあ。まあ彼女の場合、堂々とやってたしな。それにしても、よく似ている。だが、この女の場合は何か訳ありのようだ。



「私、レイプされたんです」
「何だって?」
これまた何て話だ。夫にセックスを見せつける好色妻の次は、レイプ被害者か。
「でも、されても仕方なかったんです」
「そりゃ何でまた。見ず知らずの男には関係ないかも知れないが、話してすっきりすることもあるからな」
すると、女はまた泣き崩れた。そして、間を置きながらも話してくれた。

彼女の名前は麻衣子。女子高生の頃から、4人でチームを組んで男を誘惑し、奉仕させた挙げ句、密室に幽閉してレイプする。従って、私が痴漢電車の中で見た痴女行為を働いていた美人は、今ここに居る麻衣子だったのだ。
そして、麻衣子を含む4女は新たな獲物を探す為に白馬村へ向かった。ところが麻衣子はそこで白馬に乗った王子と出逢う。次第に1人の男に恋をしていく麻衣子は、自己嫌悪に陥る。チームを抜けたいと思うようになった。
しかし、その白馬に乗った王子だと思っていた男は、7年前、つまり麻衣子が女子高時代にレイプした男子の先輩で、その仕返しをしに彼女に近づいた。
それで、ドライブに見せかけて山頂の林まで連れて行かれて、その男子生徒だった男ともう1人の計3人でレイプされた。

「全くひどい話だ」
「いいえ、されて当然だわ。だって、私達、多くの男性に傷を負わせたんだから。それに比べれば今回のことなんて。でも、私、こんなに弱かったんだ」
「少しはすっきりしたか」
「ええ、話を聞いて下さっただけでも全然軽くなったわ。ありがとう」
私には分かる。麻衣子は嘘をついている。人には幾ら話しても拭えないものがあるんだ。それでも見ず知らずの私に気を遣っている。いい女じゃないか。
「今度は政夫さんの話も聞きたくなってきたわ。私だけ話すのもちょっとね」
「そうかい。じゃあ、少し長くなるけどな」
私は経緯を淡々と語った。

「全くひどい話だわ」


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