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蛇に睨まれた蛙
【フェチ/マニア 官能小説】

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エクスタシー-4

1ヶ月が経過した。

俺は時々思う。男女関係なんて自動車と運転手のようなものではなかろうか。
新車のうちは、最初ぎこちなくても徐々に慣らして行けば走りが好調になる。
しかし、何か凸凹道を走った拍子に下を摺ってしまえば、そこから少しずつオイル漏れするなんて事態が起こる。
今の俺はそんなオイル漏れをした車のような状態にある。

いつも聡美とデートしている時がそうだった。
「龍くんったら、またあたしに興奮してるの?いやらしいんだから」
ズボンの上から俺の勃起した股間をモゾモゾしてくる。
まるで股間にある俺自身の分身が聡美のエッチな手によって抱かれているようだ。だから彼女はこれを「抱っこ」という。
聡美もまた俺を抱っこすることによって安心を得られるらしい。
俺は聡美から抱っこされる都度、股間から透明な液体が漏れてパンツの中がヌルヌルしている。おねしょした赤ん坊になった気分だぜ。

それが習慣になり、次第に俺は聡美のスーツ姿を見ただけで股間から液漏れするようになった。
「ダメじゃない、こんなに濡らしちゃって。あたしが抱っこしてあげるまで我慢しないと。でもそんな龍くんがカワイイ」
俺は聡美の言いなりなっていた。彼女へのプレゼント、食事にもかなりつぎ込んでいる。抱っこしながら耳元で囁いてくるからだ。
「龍くん、あのバッグ買って。聡美ママからのお・ね・が・い」
うがぁ。わぁったよ。
「うれしい〜、ありがとう…あぁそうだわ。いつも龍くんには悪いから、何かお礼しなきゃ」
お礼なんかいいさ。
「ダメよ。それじゃあ、あたしの気が済まないから」と聡美はいいながら俺の股間を離さない。

結局、俺は聡美の家に招待されることとなった。そういえば、聡美とセックスはおろか、キスだってしたことなかったな。まあいい、折角の招待だ。ありがたく受け取っておこうか。

ひとりで帰る途中、俺は水樹さんから声を掛けられた。その横には、30過ぎの屈強な男がいた。
「龍一くん、こんなとこで会うなんて奇遇ね」
水樹さん達こそどうしたんだ。
「その前に紹介しておくわ。彼、内藤といって私のシモベよ。命令には忠実よ」
で、何の用です?
「そこの内藤にメアドを教えてほしいのよ」
「姫直々のお願いだ。ありがたく思え」と内藤が汚い歯茎を見せながらいう。
姫って…
「姫だよ。我らが水樹姫だ」

まあ詳しいことは内藤から聞いてね。といい残して水樹姫は去っていった。


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